吸血鬼たちに愛されませんか？【SERVAMP】【短編集】

white企画 *　リリィ ページ21

リリィside


日は沈んだばかりの、夜もまだ浅い頃＿＿＿＿





今日はホワイトデー…………


なのですが、恋人のAにお返しを渡す機会が中々ありませんでした…………


理由は色々とあるのですが、大きく一つは御園が熱を出してしまい、館を離れられない……ことが大きかったですかね……


べ、別に、御園が悪いんじゃありませんよ？

ちょっぴり恨みましたけど。←


それにAも忙しいですから、今日は多分渡せずに終わってしまいますね………



御園の体調も一旦安定して、自室でゆっくりしていた時、
部屋の扉がノックされた。



『リリィ〜……？いる〜？』



思わず少し駆け足になってしまう。

扉を開けて目が合えば、満面の笑みでAが抱きついてきた。


優しく受け止められるほど、私は大人じゃありません。


腰に手をまわして、もう離すまいと強く抱き締める。


少し会えないだけで、こんなにも欲求不満になってしまうなんて……………我ながら情けないですね…………


でも、Aが悪いんですよ……？



『リリィ、誕生日おめでとう！』



リ「はい…………？あっ、今日は私の誕生日でしたね。すっかりホワイトデーに気をとられていました」



もう〜！、と頬をふくらませる彼女が、愛しくてたまらない。



プレゼントだという小箱を差し出してきたので、お返しのマカロンが入った紙袋を交換する。



リ「バレンタインのチョコ、とても美味しかったです♪これからもずっと、よろしくお願いしますね？」



『うん！ずーっと大好きだよ、リリィ！』



まあ、答えが望まない言葉でも、離すつもりはありませんけど。



ー * ー * ー

リリィ、誕生日遅れてごめんね……！

すっかり忘れていたよ！ﾃﾍﾍﾟﾛ

喧嘩しても *　御国→← どの彼が *　黒猫&針鼠&黒狐

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