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昼下がりにて * リリィ ページ8

貴方side



ある…………ポカポカな日差しが中庭に差す昼下がり…………



そんな平和な日には似つかわしくないのが今の状況。



恋人のリリィが怒っています。

怖いです。



リ「何故怒っているか分かりませんか?」



『わ、わかりません………ごめんなさぃ………』



私の言葉にはあ〜……と深いため息をつくリリィ。


すると、驚いたことにふわりと抱き締められる。



リ「知っているんですよ?貴方が椿の下位吸血鬼に襲われたこと………」



ビクリと肩を震わせる私。


その通り。

私はリリィの下位吸血鬼で、前にも一度襲われたことがあった。


そのときは近くにたまたまリリィがいたけど、今回はいなかった。


なんとか逃げ出したものの、身体中に擦り傷切り傷をおってしまった。


ま、不老不死ですけど?



ということが、リリィにばれてしまいました。

チクったのは誰だあ!


ユリー?マリー?


考えをめぐらせていると、リリィが抱き締める力を強くした。



リ「お願いですから………!もう傷つかないでください………」



『リリィ…………………う、ん、分かってるよ………』



リリィは、分かってないから言っているんです………!とモゴモゴと口を動かす。


ふわふわな彼の髪の毛が頬にかかってくすぐったいけど我慢我慢。


こんなに甘えてくるリリィはなかなかないから。



あ、甘えてるんじゃなくて怒られてたんだ。



リ「約束してくださいね?」



コクリと頷くと、リリィの目にチラリと悪戯な色が見え隠れ。


やがて、ニコリと笑うと言った。



リ「では、約束の印として、私に口づけを。いいですよね?」



『えっ?……あー………えーと………分かった…………』



私は戸惑いながらも決心し、目を瞑って軽くリリィの唇に自分の唇を合わせた。



唇を離せば優しく微笑むリリィ。



とろけるようなキスじゃないけど、胸がほっこり暖かくなった。



これこそ昼下がりに似合いそうじゃない?

浴衣 * 椿→← 夫婦 * 真昼


  • 金 運: ★☆☆☆☆
  • 恋愛運: ★★★☆☆
  • 健康運: ★★★★★
  • 全体運: ★★★☆☆

ラッキーアイテム

御国のアベル 御国の目線が怖い


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設定タグ:SERVAMP , 短編集 , 百羅狗   
作品ジャンル:恋愛
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モカエル(プロフ) - コメント失礼します!ヤンデレが欲しいデス (2017年5月7日 15時) (レス) id: e5e3beec5e (このIDを非表示/違反報告)
百羅狗 - ピヨ太さん» そう言ってもらえてとても嬉しいですっ!ジェジェちゃん、私も最近どっぷりはまってます。顔が見えるか見えないかの画像が真面目に心臓にきた…!是非読みたいシチュがあったら、どうぞお気軽に! (2017年3月8日 19時) (レス) id: c3319609f3 (このIDを非表示/違反報告)
ピヨ太 - 百羅狗さんの作品めっちゃいいです!私はジェジェちゃん推しです (2017年3月8日 10時) (レス) id: 2b0d921724 (このIDを非表示/違反報告)
百羅狗 - バルドルさん» えっ、私「僕」ってやってました!?まったく気づきませんでしたっ!ご指摘ありがとうございますっ! (2017年3月3日 20時) (レス) id: c3319609f3 (このIDを非表示/違反報告)
百羅狗 - 華の幽霊《sgsyu》さん» へい!承知いたしましたぁ!← 全然化してもらって結構ですー!寧ろ嬉しい限りっ!みくみくカッコいいですね………かっこよすぎて困るんですよ〜……… (2017年3月3日 20時) (レス) id: c3319609f3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:百羅狗 | 作成日時:2017年1月19日 21時

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