吸血鬼たちと戯れませんか？【SERVAMP】【短編集】

チョコ企画 *　リヒト ページ35

貴方side



なにこの数のチョコ……………！


リヒトの部屋に行ってみれば、部屋のすみにヤバい数のチョコ。

全部リヒトのファンから………！？


中には高そうな代物もあるし、お手紙付きのやつも………


ちょっと妬いちゃうよ〜………


思わずカバンの中のチョコを見つめる。

こんなんで、リヒト喜ぶかな………


私以外にもこんなにもらってるのに、迷惑だったり…………



『はあ、どうしよう…………』



轟「なにがだ？」



突然リヒトの声がして、ビクリと肩を揺らす。

振り返れば、眉間にしわをよせたリヒト。

ちょっと不機嫌そう。



『え、と…………これ、チョコレート…………リヒトに……』



作ったチョコを差し出せば、すぐに伸びてくる手。



轟「同じ天使であるAからもらうのは当然だな。俺にはこれ一個で充分だ」



そういうと、私の頭を軽く撫でるリヒト。

嬉しいけど、すみっこのチョコを考えると複雑…………


その私の複雑な表情に気づいたリヒトは首をかしげる。



轟「さっきからどうしたんだ？……………クズネズミになんかされたのか？あとで殺す………！」



『違う違う！ハイドは関係無いよっ！』



すると、私の言葉にピクリと反応を示すリヒト。

何事だと思っていると、リヒトはどんど近づいてきて、私は壁際に追い詰められる。


リヒトは私の顔の横に肘をつくと、私にとっては意外な言葉を放った。



轟「お前、いつからクズネズミのこと名前で呼んでやがる」



『えっ？』



いつって、えーと………

結構前からかな……………


そのまま言えば、リヒトはますます不機嫌になった様子。

そのはらいせか、少し強引に唇を合わせてきた。

しかも、器用に舌まで絡めてくる。


私が立っていられなくなると、リヒトはキツい目つきで言った。



轟「もうクズネズミのこと名前で呼ぶなよ。嫉妬した」



『ぇ、あ、うん…………！///////』



がくがくと頷けば、リヒトは微笑んで額にキスをした。



私も嫉妬したことは、内緒にしておこう。

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