吸血鬼たちと戯れませんか？【SERVAMP】【短編集】

観覧車 *　リヒト ページ25

貴方side


休日、恋人のリヒトとデート！

お決まりの遊園地に遊びに来てるんだ！
リヒトが大好きな、動物さんとのふれあいもできるしね！


今はお化け屋敷から出てきて、足がガクブル…………


まだ息も絶えだえの状態の私を見たリヒトは、私の腕を掴んで指差す。


轟「あそこに治癒能力を持つ妖精さんがいるかもしれない。行くぞ、A」


『えっ？………あ、観覧車！分かった、行こう！』



リヒトに連れられるまま、観覧車の列に並ぶ。

観覧車だから、カップル多いよね〜……

そう言えば治癒能力を持つ妖精さんってことは、私のこと気遣ってくれてるのかな……………？

そうだったら嬉しいなあ………////



少し顔が緩んでいると、私たちの番。

リヒトに腕を引かれて、観覧車に乗り込む。

久しぶりだな、観覧車。

ほんの少し不安定な密室。



轟「…………妖精さん…………いない、な」



『あ、いないんだ。珍しい……！』



リヒトがいく場所に妖精さん、天使さんがいないなんて！


すると、観覧車が動き出す。


危なっかしく席について、正面のリヒトに目をやれば、何か黒い笑みを浮かべてる。


その笑みに対して苦笑いすれば、リヒトは私の隣に来て、私の後頭部に手をまわした。


イケメン天使………



轟「妖精さんがいないなら…………俺が癒してやる……(黒笑」



そういって目元にキスしてくるリヒト。

額、頬、耳、首筋、髪……


様々な箇所にキスされ、私は真っ赤。

そんな私を見て、リヒトは目を細める。

リヒトは、私の前髪をかきあげてもう一回額にキスをした。


仕草の一つ一つがかっこいい…………！



轟「…………ん、もう少しだな」



『え？……あ、ああっ………！//////』



その言葉の意味を悟り、ぷいっと顔を背ける。

さすがに恥ずかしい…………！


頑張って顔を背けていたが、遂にリヒトの方に向けられて、止める間もなく唇にキス。


それも慣れない長いタイプのやつ。


観覧車はてっぺんをまわり終えているのに、それでもまだ離してくれない。

……数十秒もされると息が続かない訳で、リヒトの胸を叩けば、やっと唇が離れる。



轟「はっ……ﾆﾔ……乗ったあとの方が、疲れたか？」



『やらなくてもっ………わかるでしょ……！』



リヒトとこれ以上目を合わせていると心臓が破裂…

リヒトが小さく笑う声が聞こえた。



轟「これでAは、未来永功俺のモノだ」



無自覚で言ってたら、天使が悪魔に堕ちるだろう。

昼食 *　吊戯→← 義兄妹 *　桜哉

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