" f a t e " (ページ4)

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「んぅ、、」

「あ、起きた？」

この家に誰かをあげるの初めてだなぁなんて呑気なことを考えながら寝室に向かう

「えっと、、？」

「あなたが私の家の前で倒れてたから家にあげた」

「……迷惑かけてごめん、なさい。
突然で申し訳ないんですけど、ここに僕を置いてくれませんか。家がないんです」

"家がないんです"そう言った男の顔はすごく悲しそうで、今にも泣き出してしまいそう

目をうるうるさせて口をむっと閉じてる姿は大型犬のようだ

「いいよ、別に。でもなんでよりによって私の家なのよ」

そんな顔で見られたら断るにも断れず承諾してしまった。

端正な顔立ちをした男は私の問いに答えずたちまち笑顔になって"ありがとう"と言った。

「今日はとりあえず寝てな。多分熱あるから。着替え持ってこようか」

寝室から出て、オーバーサイズのジャージを引っ張り出す。

グレーのジャージは奥底にしまわれていたからか少しだけ薄汚れてる

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