" f a t e " (ページ3)

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「お疲れ様でした。お先に失礼します。」

近くのあまり繁盛してないコンビニでアルバイトを終えた私はぼーっとしながらアパートに帰った。

ひゅーっと冷たい風が吹いて無意識に体が震える

かんかんとふる汚いアパートの階段をのぼりビールの入ったビニールをにぎりしめる

「………ん？？」

何やら、私の家の前にいる図体のでかい男。

私、なんかしたっけ

あんな図体のでかい男に追われるようなことはしてないぞ

「あの、どなたですか」

家の前にいられても迷惑だし、何より家に入れないので声をかけてみるとゆっくり男の瞼があいて綺麗な瞳に吸い込まれそうになる。

「…お姉さん、、」

何かを言いかけたところで男性はドアにもたれ掛かり体に力が入ってない。

こんな寒い中ここにずっといたからなのか、体に触れてみると驚くほど冷たくてなのに頭はとても熱い

自分より20cmほど大きな男を引きずる様にしてとりあえず家に入れる。

男が着てる服からは少し焦げ臭い香りがした。

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