初恋はマネージャー

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早速、廊下に出て地下に向かおうとするメンバーを発見。



［あ、！みなさん！］



私の声でくるっと振り返る彼ら。

そう、そうやって私を見てて。



［Aさんなら帰りましたよ］

淳｢え？いや、地下Aに車止めて待ってるって、｣

［さっき、色々あって］



そう言いながらちらっと自分で巻いた包帯を見せる。



桐｢え？！それ、なしたんですか？｣

［たまたまさっきAちゃんに会って、Aが閉めたドアに腕挟まれちゃったんです］



えへへ、とわざと笑えば段々顔が曇る7人。



［Aちゃん、私もその部屋に入ると思ってなかったらしくて。だからわざとじゃないし、ただの事故ですよ］



決してAちゃんのせいだ、と彼女を下げる訳では無い。

そうやって、良い女を演じるために。



淳｢それでなんであいつは帰ったんですか？｣

［なんにも言わないで走って帰っちゃいました。だから私も、詳しいところはわかりません。］



私も今、医務室から帰ってきたところで…。と弱そうな声を出せば皆さん顔を歪めて。



重｢ほんまですか？いや、信じてないとかじゃないんです。でも、あいつがそんな事するなんて、思えなくて｣

［この怪我を見ても？そう言えますか？］



そう言えば全員言葉につまらせる。

その中で1人、冷酷な表情でこちらを見据えた最年少は



望｢、、さいっていやな｣



そう言い放った。

ほら、だって。

あの女、いい気味。

そうやって軽蔑の目であいつを見て欲しい。

冷たい表情であいつの心を凍らせて欲しい。

なんでいつも、私の思いどおりにいかないかな。



［じゃあ、私は今日病院に寄って帰るので。ここで失礼します。］









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