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淳「で??これは?」
"将来の進路"と書かれた紙と淳太先生
紙には
"第1志望 モデル"
"第2志望 先生"
"第3志望 医者"
と書かれている
淳「モデルになりたいん?初耳やけど」
「はい。」
淳「確かに、Aは可愛ええし、スタイルもええけどAくらいの学力やったら医者になれるんちゃう??」
「医者は、親になれって言われてるだけです。
私はモデルになりたいんです。
ま、無理だとは思うんですけどね笑笑
親にも怖くていえへんし」
自嘲気味に笑うと、淳太先生が
淳「じゃあAはモデルになりたいんやな」
「はい」
淳「なんで?」
「華やかな服を着てみたいってのもあるんですけど、1番は人を笑顔にしたい、です」
淳「人を笑顔にする、か
Aらしいな笑笑
ええんちゃう、モデル目指してみても」
「え」
淳「ほな事務所とかに履歴書送らなあかんし、明日希望事務所絞ってき」
「はい、ありがとうございます」
"もし無理やったら重岡と漫才くみ、案外売れるかもしれんで笑笑"
と笑いながら部屋を出ていく先生。
本心を言えてよかった。
私は医者にはなりたくなかった
いや、なれないと思う
人一人の命は何よりも重くて
私にはそのプレッシャーを背負えるほどの器がないから。
親になんて言おう
大「どうやった〜」
「ええんやない、だって」
大「良かったやん」
「でも、親どうしよう」
大「言わんくてもええやん」
「え?」
大「テレビつけたらAが写ってる、みたいな」
っと言って一人で笑窪を作って笑い転げてる大毅
いや、笑えへんで笑笑
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作者名:理 | 作成日時:2019年5月28日 22時