毛利探偵事務所にて ページ7
お昼ご飯を食べて解散し、私は零君と共にポアロの上にある毛利探偵事務所に訪れた。当然昼間なので蘭さんもコナン君も学校へ行っておりここにはいない。
「毛利先生、こんにちは! Aさんを連れてきました」
「こんにちは、毛利探偵」
「おお、久しぶりだな」
「僕からは差し入れのサンドイッチを」
零君は毛利探偵の前に特製安室サンドを置き、彼が食べ終わると零君が寺社襲撃の事件を話し始めた。実は毛利探偵も目暮警部から事件の上辺だけ聞いていたらしく、独自に捜査を始めていると話した。
「そうでしたか…被せてお話して申し訳ございません」
「いや、別にいいんだ。知らなかった情報も知れたしな…。しかし、誰も顔を見てないってのが悔しいな」
「えぇ。被害のあった寺社には防犯カメラを設置している所も少ないようです。設置されていた所もカメラを破壊されています。しかもレンズを銃で撃たれたような破壊具合。しかし発砲音を聴いた人は家主や近隣住民にもいません」
さすがはエリート、な説明。情報をまとめてデータ化する仕事をしている私より簡潔で分かりやすい。
毛利探偵は私たちに一言断りを入れてから煙草に火をつけた。零君は灰皿にたまった煙草の残骸をさりげなく捨てた。本当によくできた助手だ。蘭さんも零君が助手になってからというもの家事の負担が減り、蘭さんがいない間の毛利探偵の食事バランスの心配が無くなったと胸をなでおろしていた。
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作者名:カサブランカ | 作成日時:2019年5月10日 14時