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しばらくの滞在先 ページ13

コナン君の提案で、しばらくは阿笠邸に滞在することになった。

 私は普段、マンションで1人暮らし。身近に知り合いはいない。ここ、米花町でなら味方も多いし心強い。

 今日のお昼はコンビニで総菜や弁当を買ってきて、いつもの3人と警察署内で集まった。

 先に来ていた由美さんと苗子さんはいつもより早く午後からのパトロールに出るらしい。

 サンドイッチを買って来た私はそれをつまんだ。野菜ジュースの紙パックを持ち上げると、おにぎりを持ってニヤつく由美さんがズイッと肩を寄せてきた。

「A、一昨日は大丈夫だった? 警視庁内でも話題で持ち切りだったわよ。あの安室さんとデート中に謎の2人組に襲われたって…」

「大丈夫じゃないよ由美さん。情報が間違ってますね」

「えぇっ!? 事件直後はどこの課もその話題で持ち切りだったんですよ。あの眠りの小五郎の一番弟子ですから、安室さんは警視庁でも有名なんですよね」

「そうよ。Aを大事に警察病院に連れて行くところなんて私と三池ははっきり見てんだからね」

「威張って言うところじゃないでしょうよそれは。人を大事に運ぶのは人として当たり前じゃないですか」

「そ〜おかしらぁ〜。安室さんの心配具合は尋常じゃなかったんだけどなぁ〜」

「由美さん、苗子さん。そろそろパトロールの時間じゃないですか。ここで油売っている間に違反駐車やら危険な運転をする車両が善良な市民を危険にさらしていたらどうするんです」

 私が野菜ジュースをずずっと吸いあげると、由美さんはつまんなさそうに舌打ちしてごみをまとめ始めた。苗子さんも恨めしそうに私のことを見ている。

「逃げたわねA…。今度はきっちり聞かせてもらうわよ。なんなら美和子、取り調べ頼んだ」

「えー…? そんな野暮なことしたくないわよ…」

 美和子さんはかつ丼を食べながら渋い顔で答えた。

「そのサンドイッチだって安室サンドなんじゃないのー?」

「どこをどう見てもコンビニのサンd…あ、行っちゃった…」

 逃げ足で由美さんが去った。少し遅れて苗子さんも。

 私と美和子さんだけが残った。

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設定タグ:赤井秀一 , 名探偵コナン , 純黒   
作品ジャンル:アニメ
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作者名:カサブランカ | 作成日時:2019年5月10日 14時

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