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第28話 ページ29

綴「それって、結構昔のっすよね

すごい大ヒットした‥」

A「そうそう!

あの台本はビビッ、ときたなあ。

それに、今の仕事でもたまにそういうのがあってさ

終わったやつなら今度持ってきてもいいけど」

綴「いいんすか!?」

そういうと顔がパァッ、と明るくなる

A「あ、でも

俺のメモとか結構書いてあるし

汚いと思うけど‥」

綴「全然いいですよ!

ありがとうございます!!」

とても輝いた笑顔で、両手を掴まれブンブンと振られる

ここまで嬉しそうな反応をしてくれるなんて。

まあ、勉強にもなるだろうしな。

これからも、もっともっといい台本を書いてもらわないと

A「まあ、そうとなったら千秋楽客呼ぶぞ」

綴「うっす!」

あー、なんかこの若い、このぴちぴち感。

大学生っていう学生中だから出せるものだよなあ。

俺もまだ若いほうだと思ってるけど、さすがに

ここまで熱くなったり、キラキラしたりするのって

もう、流石にあまりないかも。

いづみ「A!!ちょっといい?」

姉さんが若干顔色を悪くして乱暴に扉を開ける

A「いいけど

どうかした?そんな慌てて」

いづみ「いいから!ちょっと来て!

ごめんね、綴君

Aちょっと借りるから!」

姉さんが強引に引っ張るから立つしかない。

俺も綴に頭を一応軽く下げておくと

笑顔で「いいっすよ」と言ってくれた。


――――‥

姉さんが自分の部屋の扉を静かに閉じる。

少し冷静になったんだろうか

いづみ「至さんが、演劇やめるかもしれないって」

A「え」

いづみ「‥自分は皆みたいに熱くなったり出来ないからって

でも、そうやって考えてくれてるって事は舞台のこと

ちゃんと考えて、いい舞台にしようってしてくれるってことで

冷めてるなんて、そんな‥」

だんだん尻すぼみになっていく姉さんの言葉に納得だ。

A「俺からも話聞いておこうか?」

いづみ「もちろん。

できれば引き留めて、A、誘惑するの

その声で」

泣きそうだった姉さんはもうすっかり元に戻って

キリッ、とした顔を俺に向けている。

それはそんな姉さんにため息をついて、部屋を出た。

第29話 番外編→←第27話



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MMのだ - いつも楽しませてもらっています。第39、40話がとても気になるのですが更新していただけないでしょうか?続きが気になって夜しか寝れません!← 失礼いたしました。更新楽しみにしています。 (2017年9月18日 23時) (レス) id: 2b240d62c7 (このIDを非表示/違反報告)
はるる(・o・)(プロフ) - しももんさん» ありがとうございます!間違えてますね、訂正しときます‥!これからもこの小説を宜しくお願いします! (2017年4月8日 9時) (レス) id: bd767addfd (このIDを非表示/違反報告)
しももん(プロフ) - いつも楽しく読ませてもらってます!あと、32話目での[至と綴の部屋]が気になったのですが本家では至さんは一人部屋で綴は真澄と同室設定になっていますよ。 (2017年4月4日 2時) (レス) id: 273d3a4be4 (このIDを非表示/違反報告)
はるる(・o・)(プロフ) - あおいさん» リクエストありがとうございます!少し遅くなってしまうかもしれませんが、書かせていただきますね! (2017年3月27日 20時) (レス) id: bd767addfd (このIDを非表示/違反報告)
あおい(プロフ) - 至さん驚かしにいったの面白かったです!そこの至さん視点が機会があったら見たいです! (2017年3月26日 10時) (レス) id: 0f86d69ecd (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はるる(・o・) | 作成日時:2017年3月16日 22時

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