二十八 : 隠し事 ページ29
『____ッ』
Aは ハッとなって目を覚ました。
朝日が差し込む窓。
眠る前と同じ天井が目に映った。
ただ違うのは、知らない人達がいるということ
「あ、テウ！Aさん起きたー！」
「騒ぐなヘンデ。Aさんは
体調戻ってないんだぞ」
ハクより年下の二人。
テウと呼ばれた人は何となくハクの面影が
重なった。
『大丈夫。治ったから』
二人の心配をよそにAは起き上がる。
体は軽く感じ、万全に回復しているようだ
前、起きた時も既に回復していたのだが
また寝てしまったのは
疲れが溜まっていたからか。
「ねぇAさん。ハク様とどういう関係
なの？」
『えっと…』
姫の専属護衛などと素直に答えて良いもの
だろうか。
ヘンデの質問を躊躇うAに
助け船を出すテウ
「Aさんがハク様のことをどう思って
いるかってこと。恋人？愛人？」
『いやいやいやいや そんなんじゃないわ』
ブンブンッ__Aは首が痛くなりそうな程
横に振る
その反応にテウ、ヘンデは地面に手を付いた
「ハク様 ちょう哀れ…」
「ハク様 かわいそう…」
双子のように息ぴったりなテウとヘンデに
Aは苦笑する
すると、目に留まるヘンデの包帯
良く見ると、体の至るところに怪我を負って
いるようで。
『その怪我は……』
「あ、これ？ちょっと転んじゃって」
「ヘンデは おっちょこちょいだな！
気をつけろよ」
明らかに二人の様子がおかしかった
取り繕ったような表情には何か大切なことを
隠している。
『ハクはどこか知ってるかしら？あと赤い
髪の女の子も…』
「長老の所かなぁ？」
どうして何かを隠すのか知らないが
その何かはハクやヨナにも関わることらしい
『ムンドク様の所に行って来ます』
Aは部屋を出てムンドクの所に急ぐ
「やっぱり無理だよハク様」
「Aさんは風牙に留まるような人
じゃない」
テウ、ヘンデの呟きは
Aには聞こえず、空中に消えた
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深雪 - とても面白かったです！更新頑張ってください！ (2018年6月5日 18時) (
レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
輝夜 - 面白かったです！私パンダアイラブプロデューサーという名前で占ツクに投稿してます。暁風の夢さんのこと応援してます。一緒に頑張りましょう!! (2017年4月29日 12時) (レス) id: 0642b6c808 (このIDを非表示/違反報告)
Pano - 面白かったです！！これから頑張ってください。応援してます！ (2016年9月4日 20時) (レス) id: 6790929056 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 良かったです！頑張って下さいね！応援しています(*'▽'*) (2016年6月7日 23時) (レス) id: 244a9211b5 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございました！そう言っていただけると嬉しいです。 (2016年6月7日 23時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林春樹 | 作成日時：2016年2月27日 23時
