十四: 予測不可能な朝 ページ14
時は過ぎ、無事に向かえたヨナ姫の誕生日
いつもの服装に身を包み宴の会場へと
向かうAとセイ
『ねぇセイ、私の髪 変じゃないー？』
「ヨナ姫のマネですか？」
髪をいじるAにセイは半目で応じる。
『違うわよ!今日はヨナ様の特別な日だから
髪型 変えたらどうって言ったのセイでしょ』
「あー…そんなことも言ったかもしれない
ですね。そういやヒビキの奴まだ帰って来て
ないんですか？」
わざと話題を反らすセイ けれど
じとーと疑惑の視線を向けるAにはセイ
が隠そうとした事実もお見通しだ
これも長年の付き合い故か。
『今、自分の言ったこと忘れてたよね』
「ははっ そんな訳ないじゃないですか……何か聞こえません？」
軽く笑うセイだが突然 真剣な顔になって
耳をすます。
『またそう言って誤魔化さないでくれる？』
「違いますよ！」
セイの本気な様子からAも
変な声を聞き取るべく集中する。
「あ、A！偶然ですね。こんな所で会う
なんて」
『スウォン様 良かったら一緒に行きませんか』
「そうですね せっかく会えたのですし」
十字路に分かれた廊下でたまたま会うAと
スウォン。朝が弱い者同士は気が合うみたい
だった。
ちなみにAが二度寝したらヒビキとセイに手段を問わず叩き起こされている。
あまりに起きないものだから、ヒビキの得意とする弓によって射られそうになったり
セイの愛用する大剣がすれすれに降り下ろされた事は日常茶飯事になりつつあるのが現状。
二度寝というのはAの悲しい特技だ
「Aの_____」
スウォンが何かを言いかけたその時だった
先程の変な声の主が降ってきたのは
「A姫様ーー！！」
『えっ ヒビキ！？ちょっ…』
ヒビキが空から高速で落下してくる…いや
霊は重力等の影響を受けないから降りてくるというのが正しいだろうか____によって
咄嗟に受け止めようとするA
『__っ』
しかし瞬時の対応では、やはり受け止めそこない 衝撃でふわりと浮き上がる体
「Aっ!！」
吹き飛ばされそうになるAを
スウォンが間一髪で受け止めた。
一方、ヒビキはセイによって無事だ
「いたた…大丈夫ですか……あっ」
スウォンはAの無事を確認しようと辺りを見回して思考が止まった
『ん…』
すぐ目の前にはAの顔
彼女の規則正しい息遣いが妙にくすぐったい。
それが感じられる程に
スウォンとAは抱き合うようにして倒れて
いたのだった。
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深雪 - とても面白かったです！更新頑張ってください！ (2018年6月5日 18時) (
レス) id: 9b6ae3d64f (このIDを非表示/違反報告)
輝夜 - 面白かったです！私パンダアイラブプロデューサーという名前で占ツクに投稿してます。暁風の夢さんのこと応援してます。一緒に頑張りましょう!! (2017年4月29日 12時) (レス) id: 0642b6c808 (このIDを非表示/違反報告)
Pano - 面白かったです！！これから頑張ってください。応援してます！ (2016年9月4日 20時) (レス) id: 6790929056 (このIDを非表示/違反報告)
のあ(プロフ) - 良かったです！頑張って下さいね！応援しています(*'▽'*) (2016年6月7日 23時) (レス) id: 244a9211b5 (このIDを非表示/違反報告)
暁風の夢(プロフ) - のあさん» コメントありがとうございました！そう言っていただけると嬉しいです。 (2016年6月7日 23時) (レス) id: 4565eb4012 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：小林春樹 | 作成日時：2016年2月27日 23時
