黒翡翠-あの子の名前は- #2【utit】 (ページ24)

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第71話ページ24

A side

太陽の光が差し込んで、ふわっと目が覚めた日曜日の朝……。

『ん！？待って今日月曜日じゃん』

昨日は…明日が日曜日だと思ってアラームかけてなかった、気がする。

今の時間は…七時二十分。家を出る時間まであと十分ほどしかない。

…とにかく急ぐしかない。くろを待たせては悪い。

とりあえず、制服に着替えて準備してから適当に朝ごはん食べるか…

ピンポーン、とチャイムの音が鳴る。…もうそんな時間！？

今準備が終わった所なのだが…。

「Aー？」

『は、はーい！』

鞄とパンを掴み、玄関へと走る。

『お、おはよ』

少しぎこちなくなったが気にしない。

「おはよーなんでパン？」

なんでパン？と聞いているがニヤニヤとしている。理由は分かっているのだろう…

『まぁ普通に寝坊した』

「…やろね」

やろねは酷くない！？と言いつつ駅へと向かう。メロンパン美味しい。…食べ歩きはよくないが。

駅に着くころには食べ終わった。今日は何が起こるんだろうね、という話題が学校に着くまで続いた。

やっぱり、昨日の先輩の言葉が忘れられないのだ。

いつも通り授業を受け、いつ来るんだろうと気にしつつ、昼休み、教室でくろと喋っていると先輩はやって来た。

あぁ、クラスの人らに注目される…何も言わないでね…

「一応先生に言ったから校長先生のとこ行こ」

『それめっちゃ緊張するやつじゃないですか…』

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