忌み子少女

忌み子２ ページ2

昼休み。
私は、頭を撫でられた。

業「ねぇ。イミゴちゃん。」

貴方｢イミゴでいいよ。ちゃん付けないで。」

業「俺、赤羽業。よろしくね〜。」

貴方｢あまり触らないで。」

業「え〜。」

私は、手を振り払った。

磯貝「辛い過去があるんだからカルマ、触らないでやれ。」

茅野「名前がイミゴって自分でつけたの？」

貴方｢村の人達からこれからイミゴだって呼ばれた。」

茅野「じゃあさ。名前、考えようよ！こんな名前可哀想だよ！女の子なのに。」

業「う〜ん。Aがいい。」

磯貝「俺もいいと思う。」

奥田「Aさんですね！」

私は、みんなを見る。忌み子って聞いてどうして私を嫌わないの？

茅野「よろしくね！！A！」

私の手を握ろうとしたから私は。

貴方｢触るな！！」

私は、後ずさる。
みんなは、凍りつく。
私は、息を呑んだ。
手だけは触れてほしくなかった。
私は、口を手で覆った。
そして私は、目を逸らした。

貴方｢忌み子だから汚れてる。」

茅野「汚れてないよ！！」

業「ねぇ。Aちゃん。トラウマでもある？」

少しだけど信用できないのかな。私。
でもあと５ヶ月で私は、殺されてしまう。
神にこの身を捧げなきゃならない。
私なんて好まれてはいけない。
冷たくして嫌われる。それでいいじゃん。

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