【HQ】7校での合同合宿が決まった様です。2

▽合同合宿64 ページ36

ゾンビ(猫又)｢…ちょっとくらい怖がってくれてもいいだろうがよ。｣




全然怖がらない私を見て、猫又監督はそう言って溜息をついた。




赤葦｢…まぁ、Aは怖がるキャラじゃないもんね。｣



夜久｢…どっちかって言うと、


Aは食われるタイプだもんな？｣



…すみません夜久さん、話が全く読めません。

怖がらない話から何でそう言う話になった。




夜久｢…じゃ、そろそろ行くか？｣


赤葦｢て言っても、もう俺達の担当は終わりますよ。｣




赤葦さんはそう言って、私の顔を覗き込む。




赤葦｢…ほっんと、Aは可愛いね。｣




そんな謎の言葉を残しながら、





夜久｢じゃ、月島達にパース！！｣




夜久さんは私の背中を押した。




そのせいで前のめりになる私。


そんな私を支えてくれた、




月島｢ちょっと、重たいんだけど。｣




月島君。




黒尾｢俺もいまーす。｣




私の頭に手を乗せ、妖しく笑う黒尾さん。




夜久｢はい、懐中電灯。｣




そして夜久さんは黒尾さんに懐中電灯を手渡した。




黒尾｢は？懐中電灯とか必要ねぇだろーがよ。｣




しかし黒尾さんはその懐中電灯の電源を切り、




黒尾｢ん、返すわ。｣




と、夜久さんへと突き返した。




赤葦｢…あの、黒尾さん達は良いかもしれませんが、その後の方たちが、｣

黒尾｢肝試しに懐中電灯は必要ねぇの、不必要なの。｣




赤葦さんの言葉を遮り、懐中電灯を拒む黒尾さん。




月島｢…僕も懐中電灯は必要ないかと。｣




月島君も賛同しだした。




夜久｢なんでそんなに懐中電灯がっ、｣

黒尾｢ちょっと耳かせ。｣




夜久さんに何やら耳打ちしている黒尾さん。




赤葦｢ちょっと俺も気になるんですけど。｣


月島｢…後で夜久さんから聞いてください。｣




……なになになになに。

懐中電灯は欠かせないでしょ。




夜久｢…なるほどなー、


それならいいんじゃね？｣




黒尾さんから何を聞かされたのか知らないけど、夜久さん納得しないでください。




そして懐中電灯は無いまま、




黒尾｢ここからが本番だ！｣




と、黒尾さんは私の肩を抱き寄せ、



新たに懐中電灯の無い肝試しがスタートした。

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