【HQ】7校での合同合宿が決まった様です。2

▼合同合宿47 ページ17

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A｢あの、岩泉さん…。｣




私の手を掴んでどんどん足を進めていく岩泉さんに、恐る恐る声をかけてみる。


すると岩泉さんは、ﾊｯ となり、すぐに私の腕を離してくれた。




岩泉｢…その、すまない。｣




申し訳なさそうに目を逸らしながら岩泉さんはそう言った。




私は小さい声で｢大丈夫です｣と呟く。

その声がきちんと聞き取れたのか、岩泉さんは頬を緩めた。




岩泉｢…なんか、その…、この頃余裕がねぇっつーか。｣




その声と共にﾀﾞﾝｯという音が響く。

岩泉さんが壁に拳を叩きつけた音だ。




岩泉｢…はっ、かっこ悪いよな。｣




自嘲気味に、でもどこか嬉しそうな顔をする岩泉さん。




A｢岩泉さんはかっこ悪くなんかないです。

むしろ、かっこいい部類に入ると思いますよ。｣




これは本音だ。


どこにも偽りの言葉など含んじゃいない。




岩泉｢…ありがとな。｣




岩泉さんは笑って、私の頭を撫でた。




優しく、その大きい手のひらで。




何回も、




岩泉｢ありがとな。｣




と言いながら。




私はそれがなんだか気持ち良くて、岩泉さんの体にもたれかかった。




もちろん、岩泉さんはびっくりするし、何より、私がもたれかかってるんだから重いだろう。



でも岩泉さんは、私をギュッと抱き締め、頭を撫で続けてくれた。




私を抱き締める力は、私の腕を掴んでいた時の力とは違く、とても優しかった。









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私が岩泉さんの胸に顔を埋める事1分、

岩泉さんはいきなり私を離した。




私は驚き、岩泉さんの顔を見ると、




岩泉さんはある方向を見つめ、いや、睨んでいた。




私もそちらに視線をむけると、









日向｢…え？｣








日向君が唖然として突っ立っていた。









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