転生じゃなくて、トリップで良かった 7【ヒロアカ】 (ページ13)

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『うーん…これ、気失ってるよなぁ…

ポーションだけかけとくか

[上位回復薬]

パシャッ

ん、出来た

じゃ、フィールド治るまで暇なんで運びます』

──
─

狼「ぅ、…ぁ？」

『お、起きた。体の調子どう？』

狼「だい、丈夫…です、

A、先輩っ！！？」

『そうスっよー

はい、保健室着いたー

リカバリーガール、この子の治癒お願いします』

リ「あーい。分かったさね。そこのベッドに寝かせておいて」

『はーい

よっと』

狼「あ、ありがとうございます…」

ガラッ！

羅「炉衣くんっ！」

チェストナットブラウンが頭のてっぺん。
それからコルクの髪色に変わってグラデーションになっている。
頭には丸っこい耳が着いてる
目の色はセレスタイトみたいに落ち着いてる水色

…………ラギー？

めっっっちゃ似てんね？

狼「良木、どうした？」

羅「どうした？って、…心配したんすよ！？

怪我して……無い？なんで？」

狼「A先輩のおかげだよ」

羅「A…先輩？」

狼「リから始まるお前がいっちばん大好きなヒーロー」

羅「いや、うん、知ってるッス。
知らないわけがなぃんスよ
分かってたっすよ。
最初から気づいてたっすよ。だけどね？

大ッ好きな推しが居るとか、思わんッスよ…」

『わかるー。めっちゃ分かる』

羅「えっ？」

『大好きな推しに似てる人が今目の前にいるんだよね〜。平然装うのきつーい』

羅「だっ、誰なんですか！？炉衣ですか！？」

『自分という選択肢はないのかな？良木くん

君だよ。良木くん

めっっっちゃ似てんのよ。推しに。
髪色、目の色、言葉遣い、身長、そのケモ耳』

羅「うっ、ぇ？…ま、じ？」

『まーじ

てか、ここで話すのはリカバリーガールに邪魔なるから出よっか』

羅「はいぃっ！」

─

『良木くんのさ、耳、触って良い？』

羅「どうぞ」

『……！

ふわふわっ…やば…頬緩む…

へへへっ…』

羅「あ、のっ、Aさん、なんか、髪色

凄く黒くなりましたよね？あと、目の色が金…というか、虹色？…に変わってますよね？

なんでなんスか？」

『ん〜…えー、

敵の個性くらって暴走した。
で、その暴走ん時に“作られた私”に乗っ取られかけた。
姿も変わり、口調も変わった。

んで、その姿がまだ残ってる感じ。
これはもう治んないんだよね〜

でも、案外この髪とか、瞳、気に入ってる

だって、アニメみたいでしょ？』