AAAとwestのBL作品 (ページ12)

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大好きな君と大好きな君の隣にいつも居るあの人（小瀧×宇野）ページ12

小瀧side

俺の好きな人は、凄く有名なアーティストだ。

１年間。その人にずっと片想いを拗らせている。

スマホの中で楽しそうに歌って踊っている姿を見ると、キュンとくる。

とても可愛らしくて、それでいてかっこいい。

まさに俺の理想のタイプだ。

某音楽番組で一緒になったとき、半ば強引に連絡先を交換したくらいに大好きな人。

でも、ただ告白できずじまいでいるのには、大きな理由がある。

重岡「なー望、AAA雑誌に載っとるで！」

藤井「望、こっち宇野さん表紙の雑誌あったで。」

俺の気持ちを知っているメンバーは、AAAや宇野さんが記事に載っている雑誌を見つけると、真っ先に俺に持ってきてくれる。

小瀧「マジで！？見せて！」

しげと流星が持ってきてくれた雑誌を奪い取って、雑誌の表紙を見る。

１つは、宇野さんがでかでかと可愛い水色のニットを着て、笑顔を見せている。

その宇野さんに悶えながら、AAAが出ているであろうページを開く。

すると、ライブの１部が切り抜かれた記事だった。

AAAの皆が楽しそうに踊っている姿や歌っている姿が写っている。

宇野さんの可愛さに悶えながら見ていると、端にあった一部の切りぬきが目に入る。

宇野さんが同じAAAメンバーである西島さんと顔をくっつかせて歌っている写真だった。

それを見て少しフリーズする。

いや、別にメンバーと離れてとは言わない。

ただ、好きな人が俺じゃない男とくっついてるのだ。嫉妬しない訳がない。

この嫉妬で狂いそうな気持ちを抑えるように、宇野さん特集のある雑誌を見る。

小瀧「はぁぁぁ、めっっっちゃ可愛いぃぃ。」

さっきまでの嫉妬の感情はどこへやら。

今は、写真に写っている宇野さんの可愛さに悶えてしまう。

すると、ふと記者の人がした質問の文が目に入る。

『今、好きな人は居ますか？』

ド直球な質問。何度俺も困ったものか。

ボーッとしていた時に、この質問をされて、つい「宇野実彩子さん」と言いそうになってしまって隣にいた淳太に思いっきり背中叩かれたくらい。

あのときはヤバかったな。言いそうになった自分にびっくりしてそのあとの質問全然頭に入ってこんかったし。

そんなド直球な質問に宇野さんは、「秘密です」と答えていた。

秘密………秘密！？

まって、それって好きな人居るってこと！？

え、だれ！？まさか、、西島さん？

いや、そんなわけ、、

そう思った俺はある、写真がまた頭の中に浮かんだ。