１６８話 バジリスクの声 ページ43
ユ(チッ)面倒な事になった・・・)
ちらほらと生徒達が寮の自室に戻っていき、談話室には俺だけとなった時には時計が深夜０時を指し示していた。消えかかった暖炉の火をぼんやりと見つめながらハリー達の帰りを待っていた俺は、耳に引っ掛かった音に気付いてハリー達が帰って来たのだと思った。だが聞こえた音は、ハリー達が扉を開ける音でも歩く音でも無かった。もう１度耳を済ませると今度はハッキリと聞こえた。しかし、それは音ではなく“声”だった
？『来るんだ・・・俺様の所へ・・・引き裂いてやる・・・八つ裂きにしてやる・・・殺してやる・・・』
ユ「この声は・・・」
頭に直接響く様な冷たい声が途切れた。俺にはあの声が何なのか分かっていて、ハリーも恐らく声を聞いたのだろうと思った。今のは“秘密の部屋”の怪物＿＿バジリスクの声だ。ハリーは蛇語が話せ・・・また、俺もハリー達には言っていないが蛇語を話せる【パーセルマウス】だから声が聞こえた
ユ「アイツが・・・目覚めたか＿＿」
その数分後、ハリーとロンが処罰を終えて談話室に戻って来た。２人に温かいココアを差し出し、ハリーはそれを飲みながらロンと俺に自分が聞いた声の話をした
ロ「それで、ロックハートはその声が聞こえないって言ったのかい？でも姿が見えない誰かだったとしても、ドアを開けないと声が聞こえないはずだし」
ロンが表情を曇らせてハリーに聞いたが、ハリー自身にも良く分からなかったので答えられなかった。俺は自分にも声が聞こえた事を２人には話さなかった。今その話をすると、後々面倒臭いからだ。結局、その夜は処罰で疲れたハリーとロンを休ませる為、そこでお開きになった＿＿
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幸政(プロフ) - 幽輝&華さん» コメントありがとうございます♪最近は仕事が忙しくてあまり話を考えられていませんが、これからも頑張っていきます！この後、主人公とクィリナスがどの様になっていくのか楽しみにしてください(*^^*) (2018年4月8日 19時) (
レス) id: 59e58ffebc (このIDを非表示/違反報告)
幽輝&華(プロフ) - ンン！クィリナス教授可愛い！更新頑張ってください！ (2018年3月20日 3時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸政 | 作成日時：2018年1月2日 1時
