１６７話 ジニーと日記 ページ42
ハリーとロンが処罰を受けるその夜、俺は談話室でジニーを見かけたので声を掛けた。何とかして日記を渡してもらえないかと考えていたのだ。暖炉の前のソファに腰掛けて本を読んでいたジニーの隣に座った
ユ「よぉ、ジニー。何の本を読んでいるんだ？」
ジ「A！ロックハートの本よ。ママが読みなさいって煩くて」
ユ「おっと、それは可哀想に」
本の中に載っている白黒写真のロックハートがウインクしたので思いっ切り顔を逸らした。それから授業はどうだとかクラスメイトとは仲良くやっているかとか、学生らしい話に花を咲かせた
ジ「Aを書店から連れて行った人、先生だったのね。噂通り、優しい先生だったわ」
ユ「そうか。それは良かった・・・あんな噂が流れていたから心配していたからな」
ジ「そうね・・・【例のあの人】と繋がっていたっていう噂が流れていたから、私以外の皆は今でもクィレル先生を警戒しているわ。ねぇ、今でもそうなの？」
ジニーの問いに、俺は苦笑いを零す
ユ「いや、違うよ。アイツは、あの人によって利用されていたに過ぎなかっただけだからな＿＿(苦笑」
ジ「そうなの・・・」
ユ「そういや、ジニー。お前、書店で日記を買った様だが＿＿」
それとなく話題にしたつもりだったが、ジニーはハッキリと肩を震わせた。目が忙しなく泳いでいる
ジ「に、日記がどうかしたの？」
ユ「いや・・・随分と古そうな日記だったから、誰かのお古なのかなって。だが、本の中古はあっても日記の中古って聞いた事ねぇし・・・少し気になって。もし良かったら見せてほしいんだが」
ジ「別に普通の日記よ。見ても詰まらないと思うし、私も色々と日記に書いてるから見せられないわ。それより、ロンとハリーはまだ処罰終わらないのかしら」
無理矢理話題を切り替えられ、それ以上日記の話をしたくないと遠まわしに言われた様だった。ジニーは既に日記に夢中になっている。自分の悩みに“応えてくれる”日記に。俺はそう感じた。やはりジニーがこうなる前に日記を無理矢理取っておけば良かったと後悔した。１度探りを入れてからそんな事をしたら間違い無く、俺が疑われてしまう。これからは慎重に事を運ばなくてはならなかった
１６８話 バジリスクの声→←１６６話 ハリーとロンの罰則＆作者から
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幸政(プロフ) - 幽輝&華さん» コメントありがとうございます♪最近は仕事が忙しくてあまり話を考えられていませんが、これからも頑張っていきます！この後、主人公とクィリナスがどの様になっていくのか楽しみにしてください(*^^*) (2018年4月8日 19時) (
レス) id: 59e58ffebc (このIDを非表示/違反報告)
幽輝&華(プロフ) - ンン！クィリナス教授可愛い！更新頑張ってください！ (2018年3月20日 3時) (レス) id: 0b112b624e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幸政 | 作成日時：2018年1月2日 1時
