重大発表 ページ26
そのまま芥川さんに膝を貸していると
「あ、長太郎くん！着替えてきたんだ〜！」
ジャージを羽織りながらこっちへ向かってくる長太郎くんが見えた。
鳳「うん。芥川さん、また寝てるんだね笑」
「これで大丈夫なの...？放課後はちゃんとするんだよね？」
鳳「......そこそこ、ね！」
長太郎くんは何かを悩んだ末にそう答える。
放課後も寝てるんだろうな...。
侑「ジローは幸せモンやなぁ、お嬢ちゃんの膝で寝るなんて。...せや、岳人、ちょっとこっち来ぃや。」
忍足さんもこちらへやってきて、いつの間にか私と芥川先輩の近くにはレギュラーの人が勢揃いしていた。
向「なんだー、侑士！」
侑「今お嬢ちゃんジローに膝貸してて身動きとれんねん。こんまま見てるだけなんもつまらんやろし、もっと詳しく自己紹介せん？」
確かに、芥川先輩は起きる気配ないし、今日の朝練は見てるだけになるかも...。
向「それ、いいな！俺はアクロバティックな技が得意なんだ！基本的に侑士とのダブルスで試合に出てるぜ。」
「アクロバティック...。」
立海にはそんな人、いなかったな...。はじめて聞くけど、ぴょんぴょん跳ぶのかな？
「覚えました！今度ちゃんと見てみたいです！」
侑「俺と岳人はよう一緒におるから、どっちかの場所を聞きたければ聞くといいで。」
「了解です！」
それからは跡部さん、宍戸さん、滝さんの得意なプレースタイルなどを聞いて過ごした。
「全員、やっぱりプレースタイルは違うんですね！」
跡「ハッ、当たり前じゃねーの！ところでお前ら、重大発表だ！！」
跡部さんはそういい放つと、指をパチンと鳴らした。
全員の注目が跡部さんに集まる。
跡「急だが今度の日曜、俺様の財閥が建てたコートでの親善試合がある。相手は立海だ。」
跡部さまと樺地以外「「「「「？！」」」」」
芥「えぇっ？！？！丸井くんに会えるってこと？！」
芥川先輩は飛び起きる。
り、立海と...？会うの早くない？
跡「お前の事情は聞いているが、どうだ？行きたくないってなら来なくてもいいぞ。」
「！いえ、ご心配には及びません！せっかくの試合だし...何より立海だから、行きたいです！」
赤也君のこともあるけど、真田さんのテニスがまた見れるし、他の人にも会えるなら断るわけにはいかない。
跡「そういうと思ったぜ。それじゃあレギュラーのやつらは、これから対立海に向けて練習メニューを変更するぞ！！」
「あぁ！！/はい！/ウス。」
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作者名：麗花 | 作成日時：2024年3月26日 23時
