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よそよそしい...? 2 ページ14

〜昼休み〜

よし、今度こそはいける。質問攻めも終わったし、何より長太郎くんは隣の席にいる!

「長太郎くん!」

私が声をかけると、長太郎くんは目線を一瞬だけこっちに向けてくれたが、すぐにそらしてしまった。

でも、私はめげない!もう一回...!!

と思ったところで、タイミング悪く放送のアナウンスが入る。

跡「テニス部、コートに集合しろ。」

跡部さんの声で告げられたアナウンスはそれだけ言って終わった。
テニス部って...。

長太郎くんは急いで椅子から立ち上がり、コートへと向かっていった。

私はまだ正式なマネージャーではないから、集まらなくていいと思うけど...。


「跡部さん...。タイミング悪いなぁ...。」





結局その後話すことができず、ついに放課後になってしまった。

隣の席を見ると、そこには長太郎くんと日吉くん。


日「さっさと行くぞ、鳳。」

鳳「!当たり前だ!」

出ていこうとする二人を、私は慌てて呼び止める。


「待ってっ!!」

鳳「...Aちゃん...。」

「あの、長太郎くんなら、絶対勝てるから...!応援してるから!!」

私はそれだけを伝えたくて、彼を呼び止めた訳じゃないけれど、自然とそう言っていた。

でも長太郎くんの顔は暗い。


鳳「...まだ、正式なマネージャーじゃないから...応援とか、その、別にいい...。」

私に目を会わせようともせず彼はそう言った。

「え...」

鳳「今日はもう、帰ってなよ...。」

そのまま鞄とラケットバックをかかえ、立ち去ろうとする長太郎くん。

日吉くんは驚いた顔をして彼を見ている。

長太郎くん、どうしたんだろう...。すっごいショックだな...。
せっかく仲良くなれたと思ったのに、日吉くんに何か言われてから、急によそよそしくなっちゃった...。


私は言われた通り、帰ることにした。気分も落ち込んでるし、何より長太郎くんの目にに入らないほうがいいと思ったから。

靴箱へ一人向かっていると

忍「お。お嬢ちゃん、そんなしけたカオしてどうしたん?」

まるで待っていたかのように忍足さんが声をかけてきた。


「忍足さん?!て、テニス部は...!」

忍「今日は俺だけ休み。話聞くで?」


そういってくれたけど、個人的な話だしな...。

「いや、何でも...!」

忍「そ。...じゃあちょっと付き合うてくれんかな。」

付き合う...?

「何に、ですか?」

忍「そこの茶屋や。」

「...私でよければ!」

急にカフェ?
不思議に思いながらも、私は忍足さんと学校を出た。

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作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

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