検索窓
今日:41 hit、昨日:24 hit、合計:1,622 hit

よそよそしい...? ページ13

二人とも教室へ入っていったが、私は転校生のため教室の外で先生を待つことにした。

長太郎くんは、日吉くんに何を言われたのだろう?
無理に話さなくていいからってどういうこと...?

そんなことを数分考えていると、先生がやって来た。

先「お!転校生か!」

「はい!お世話になります!」

先「じゃあ、俺が名前を呼んだら、教室に入って自己紹介をしてくれ。」

「はい!」

先生が扉を開けて入っていくのを確認し、私は心の中で予行練習をする。

まず名前に、どこから来たかでしょ?それと...来た理由は適当に言っておくか。

楽しみだな〜...みんな、いい人だといいけど!



先「入ってきていいぞ〜!」

先生のそんな声が聞こえて、私はピシッと姿勢を正す。
そして扉に手をかけ、スライドさせた先の世界へと足を踏み入れた。


黒板の前の木目調の教卓へたち、誰を見るともなく後ろへと目を向ける。


「神奈川の、立海大付属中から来ました、矢野Aです!氷帝で学びたいことができて来ました。今日からよろしくお願いします!」

一礼して頭をあげると、クラスメートは皆固まっていた。

完璧だったし、変なことは言ってないけど...そう思っていると、クラス全員が呟いた。


全員「立海...。」

瞬間、教室がざわめき始める。
すごーい!とか、キャー!とか。

先「はーい、静かに。席は、後ろの鳳君の隣でいいね!」

先生の目線の先には目を丸くした長太郎くん。


鳳「あ?!え、は、はいっ!」

何となく、気まずいなぁ...。


日「...。」


そのまま、HRの終わりを告げるチャイムがなる。


「長た」

私が長太郎くんに話しかけようとすると、ガタッと、机と椅子の音が響き、数人がこちらへやって来た。


女「ねぇねぇ!立海で何してたの?!」
女「好きなこととかある〜?!」
男「LINE交換してくださいっ!!」

続々と質問が来て困ってしまう。
今は長太郎くんと喋りたいのに...。


「あ、あの...」

私がおろおろしていると、長太郎くんは席をたって教室を出ていってしまった。


「いっちゃった...。」

さっきからなんで避けるんだろう?あの一瞬で、なにか嫌なことしたかな...。


女「ねぇっ!」

「えっと、一人ずつ答えるから...!!」

そのまま質問攻めから抜け出すことができたのは、四時間目の休み時間。

昼休みなら、きっと話しかけられる...!!

よそよそしい...? 2→←急な約束



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
11人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:麗花 | 作成日時:2024年3月26日 23時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。