【オリジナル】令嬢豪快メシ

Let‘s go to the bacon tetris burger! ページ9

今日は、憧れの「いーとざぼーど」というものを試してみることとする。

　いつもの横断歩道。その白い部分を踏む足取りは、普段よりかは軽かった。

　何を隠そう、本日は「いーとざぼーど」実行でいなのである。

　それから数分後、わたしはとあるお店の前で足を止めた。

　こここそが、本日の舞台である自宅から一番近い最寄りベコテトだ。

　そのベコテトは、大型ショッピングモールの中の、二階の一画に存在している。

　ベコテトというのは、(たぶん)国内最大のハンバーガーショップ「ベーコンテトリスバーガー」の略称。

　もう少し、東の方に行くと人々はバーガーショップの名を「ベコテ」と略するらしいが、わたしが実際に見たわけではないので真実は杳として判らないけれど。

　ちなみにベコテトの対抗勢力バーガーショップはマーズバーガー。こちらはどちらかというとベジタリアン向けで、特にまずくはないがわたしはあまり好んでいない。

　話を戻そう、そのベコテトは全国にチェーン店を大展開しており、目の前の店舗もその数多のチェーン店の一つだ。

「ご注文はお決まりですか？」

　カウンターで店員のお姉さんがわたしに無料の笑顔をくれる。

　しかしそのお姉さんの言葉にはどこか棘があった。おそらく、わたしが店先で突っ立っていたからであろう。

　わたしとしたことが、ベコテトに迷惑をかけてしまうとは。次からは気をつけよう。

「えーと……じゃあ、ここからここまで、全部ください」

　お姉さんの笑顔が、引きつった。


　三十分後、わたしが向かっている机には天国がめいっぱい広がっていた。

　注文したのは特大バーガー、サラダバーガー、三段チーズバーガー、ポテトＬ、炭酸飲料、コーンサラダ、ベコテトクッキージェラートの実に七品目。

　本当はもう少しサイドメニューをつけたかったのだが、最近金欠なので泣く泣く我慢することにした。

　テーブルの横を行く人々(ぎゃらり〜)がわたしに珍獣でも見るかのような目を向けてくるが、天国を目の前にしたわたしにはそれを無視する余裕が、ある。

　わたしは箱の中で眠っている特大バーガーを手に取った。

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更新の間隔が空いてしまいすみません。

書く気がしばらく起こらなかったので書くのを止めてました。

続きちゃんと書くので宜しくお願い致します。

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