霊幻新隆な日々【モブサイコ100】 (ページ9)

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7話ページ9

友1「ええ～？！あの相談所でバイト
始めたわけ？！」

翌日の高校での昼休み、友達が最大音量の
叫びを上げた。

周囲の人からの視線が刺さる。

「声が大きいよ！」

友2「相談所って、この前の心霊現象相談しに
行ったってとこ？」

「うん、そう！」

友1「しかもAってばその日から毎日
あそこに顔出してんだよ？
危ないしやめとけって言ってんのにさあ……」

「あ、危なくないよ！
霊幻さんもいい人だし、モブくんって子とも
会話してもらえるくらいにはなったし…」

もちろん、今日の放課後もバイトという
名目で、霊幻さんに会いに行く。

あの日から私は霊幻さんのことしか
考えられなくなってしまっている。

我ながらなんて落ちやすさだとは
思っているが… なにせ恋なんて中学生の頃の
先輩以来だ。

友2「ふーん、Aって霊とか興味あったっけ？」

友1「ないない、むしろ怖がるタイプ」

友2「なんでまたそんな所でバイト……
ははーん？」

二人の友達は顔を見合わせてニヤニヤしている

あ、これはもしかして……

友1「なるほど。年上の人好きだもんねぇ～？」

友2「どうせそんな事だろうとは思った」

「え！え！バレてる？！なんで？！」

二人の友達は声を揃えて言った。

「単純すぎ。」

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放課後、るんるん気分で階段を登り、
事務所のドアを開けた。

霊幻さん、いるかなあ…

「こんにちは！初出勤です！」

何かしら返事を期待したが、特になく
事務所内はシーンとしている。

あれ？誰も居ない…？
霊幻さん出かけてるのかなあ…？

「とりあえず待ってみようかな」

椅子に腰掛け、あたりを見回してみる。
昨日、だいたいの家具の配置と物の場所、
お風呂や洗濯機、掃除機の使い方は教えて貰えた。

にしても、割と片付いてるなあ。
やっぱり仕事の部屋だし綺麗にしてるのかな。

あたりを見回していると、私の携帯が
宙に浮き上がった。

「え？！」

また悪霊？！オバケ？！
突然の惨事にどうして良いかわからず
口をパクパクさせ固まってしまう。

(どうしよう！霊幻さんいないのに！)

成す術なく気絶しそうな怖さに
やっとのところで踏みとどまっている時に
事務所のドアが開く音がした。

モ「……何やってるんだ、エクボ」

モブくんがそう言った瞬間、携帯が
音を立てて落ちた。

そこで私の意識も落ちてしまった。