霊幻新隆な日々【モブサイコ100】 (ページ4)

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2話ページ4

霊幻新隆……
ポスターには、天才カリスマ霊能力者！
とかなんとか書いてあった気がするけれど…
大丈夫だろうか…

霊「さて… 荻野さん確か電話では…
"肝試しの日から立て続けて幽霊関係の事が起こる気がする"との事でしたよね？
詳しく教えて頂いても？」

「あ、はい！えーと、まず、肝試しの翌日に
友達と撮った写真なんですけど…」

そう言って、チェキで撮った写真を鞄から出した。
そこには、笑顔でピースをする私と友達……
その後ろに、明らかに幽霊の男の人影が
写り込んでいる。

そういう写真を、あと3、4枚ほど渡した時だった

霊「必殺！ソルトスプラッシュ！！！！！」

友1「ぎゃああああ！！目に塩がぁああ！！」

霊幻新隆さんが友達に向かって、両手で
塩という塩を投げつける悪質な嫌がらせをした。
机には、"博多の塩"と書かれたスーパーに売ってる
塩の袋が置いてある。

「ちょ！何やってるんですか？！」

霊「いえ、これは悪霊の仕業だと思いましてね…
入った時からずっと傍にいたのですが、写真を見て
分かりました。確かに写りこんでますね…
ですが塩をまいて置いたので、
隣にいる幽霊は退治できましたよ！」

「いやいや！この子私の友達なんですけれど！
生きてるんですけれど！あと、幽霊明らかに
こっちでしょう？！」

と、私は後ろに写る幽霊を指さす。

なんて人だ… 確かにどの写真にも友達は写って
いるけれど流石に間違えないだろう…
ていうか普通分かるだろ！！
と、言いたいのをグッと我慢して冷静に考える。

……もしやこの人… 偽物なんじゃ…？

友1「A… やっぱり出ようよヤバイって…
詐欺師とかだったらどうすんの？
絶対霊能力者じゃないよこの人！！」

「う、うん… そうだね… 」

そして、帰ろうと椅子から立ったその時だった。

「？！」

私のスカートが、めくり上がったまま固定され
友達の鞄が浮き、この部屋の電球が割れたのだ。