霊幻新隆な日々【モブサイコ100】 (ページ11)

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9話ページ11

ー霊幻sideー

ピンクパンティ娘がなかなか目を覚まさないので
仕方なくタクシーまで俺が担ぐことになった。

ていうか何をしたんだエクボの野郎は…

霊(む、意外と持てる)

個人的に人を運んだ経験が少ないため
久々の感覚に少し驚きを感じる。

霊(脱力している人間ってこんな感じなんだな…)

モブと、エクボ、そして俺とピンクパンティ娘を
乗せてタクシーはとある屋敷の前で止まる。

移動中、この女が起きる事が無かったため
またもや俺が担ぐことになった。
いわゆるお姫様抱っこというやつだ。

モ「……たしかに、強い霊気を感じます…。」

エ「ああ…。俺以下ではあるが…
舐めてかかったら間違いなく病院送りだぜ」

霊「行くぞ。俺に続け……」

俺を先頭に、モブとエクボがくっついてくる。

この屋敷は、生前使われていたオーナーである
ご夫婦が、娘の反抗期を迎え、娘が放火して
亡くなったご夫婦の霊が出るという。
娘を探して、日々さ迷っているのだとか……

霊(コイツ、いつになったら目が覚めるんだ)

俺はピンクパンティ娘の顔を見ながら
少し揺さぶってみた。
すると、

「んっ… うう…」

と言ったうめき声みたいなものが返ってくるだけで
一向に起きる気配はない。

エ「今ならヤラシー事し放題だぜ？」

エクボが耳元で囁いてきた

霊「馬鹿かお前は。そういう事は
好きなやつとやるから盛り上がるんだろうが！
ましてや未成年だぞ。」

エ「ちぇ、俺様ならすーぐ食べちゃうのに」

霊「お前みたいなクズと一緒にすんじゃねえ」

エ「いや、お前も大して変わらんだろ…」

そして、問題とされてる部屋に辿り着いた。
夜になると耳鳴りに近い叫び声が聞こえてきて
近所でうるさいと迷惑らしいのだ。

モ「師匠… 凄い霊気です……」

霊「ああ…。気を抜くなよ、モブ。」

俺達は、部屋へと1歩、進んだ。