えっと.....私は監督生ですｯｯｯ!!!(仮)【ツイステッドワンダーランド】 (ページ6)

今日:1 hit、昨日:3 hit、合計:29,322 hit

6話ページ6

「やはり、ない。世界地図どころか、有史以来どこにも貴方の出身地の名前は見当たりません。貴方、本当にそこから来たんですか？嘘をついてるんじゃないでしょうね？って聞いてるんですか？」

『え、あ、すみません。とても興味のそそられるものばかりで.........』

それはそうだ。だってここにはとてもたくさんの分厚い本と興味深そうな題名の本たちに本の虫である私は興味津々で早く手に取って読みたい衝動にかられていたからだ。

「それは良いことですけど…こうなってくると貴方が何らかのトラブルで別の惑星…あるいは異世界から招集された可能性が出てきましたね。」

『え、星も違えば次元も違うと！？』

「そうとしか考えられなくないですか？貴方、ここへ来るときに持っていたものなどは？身分証明書になるような、魔導車免許証とか靴の片方とか…見るからに手ぶらですけど。」

『あれ！？そういえばスマホがない…』

飛び降りた時に一緒に壊れろって思ってスマホ持ってたのに......あー.....最悪。

「困りましたねえ、魔法を使えない者をこの学園に置いておくわけにはいかないしかし保護者に連絡もつかない無一文の若者を放り出すのは教育者として非常に胸が痛みます。私、優しいので。」

『え、でも......私が居ることで迷惑かけますよね。なら、どこかに放っておいても大丈夫です。あの、本当にご迷惑をお掛けしました。』

そう言ってすぐさま歩きだそうとしたその時、激しい頭痛に襲われた。待って....このタイミングで....それは.....ズルい.....

「あら、Aさん！？Aさん！！」

あ、なんか呼ばれてる。

そこで私は意識を失った。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿
私は笑っちゃいけない。

人より先に出ては行けない。

ルールは守らなくちゃいけない。

親の言うことは絶対。

他人に迷惑をかけてはいけない。

あ、しまった。これは忘れちゃいけない。
つい、あの約束からの開放感で忘れてしまった。

私は、俺は......