プロローグ ページ1
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私に 願いなどない。
故に 私は聖杯には選ばれない。
故に 私は師の支えとなるだけ。
それを 自ら 望み
だから 後悔などしない。
それなのに
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「勝ったぞ綺礼、真彩……この戦い……我々の勝利だ!」
師の喜びに満ち溢れた声とともに現れたのは
黄金の甲冑に身を包んだ男。
全ての元凶
運命を狂わせた
一言でいえば
最低最悪な男。
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「貴様が我を呼び出した魔術師か」
その声に感情と呼べるものは無く、威圧のみ。
「恐れ入ります、王の中の王よ」
黄金の男に頭を垂れる師に習い、一歩下がって頭を下げた。
「……良い、その従順な姿勢、我を崇めることを赦す」
「…光栄であります」
ほんの少し、ほんの少しだけ顔を上げた。
目に映る男の姿は、やはり何もかもを超越していた。
美しい、単純にそう感じた。
だがそれがまずかったのだと思う。
「誰の赦しを得て我を見ている、雑種」
『!』
その目はやはり、冷徹無血、人を人として見ていない。
「答えぬか…ならば…」
『!』
ゆらりと男の背後の空間が歪んだかと思えば、高魔力の剣が顔を掠った。
いや、実際は私がすんでで避けただけなのだが。
「…!」
それは黄金の王にも予想外だったらしく、その表情は驚愕とも、歓喜とも取れた。
そしてその出来事は
私の運命を決定的に変えてしまった。
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これは
私の
英雄王の
物語
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カエデ - もう更新は絶望的かもしれませんが、いつまでもお待ちしております😭 (10月8日 14時) (レス) id: e7e0135c10 (このIDを非表示/違反報告)
指導者は白痴、かかってこいや当局 - まじかよ本当にいいとこで終わってんな、、、 (2021年8月26日 23時) (レス) id: 55ab4f5815 (このIDを非表示/違反報告)
Na Ryu(プロフ) - うそん!!?めっちゃ良いとこで終わってるー!! (2021年1月4日 9時) (レス) id: e0675e6765 (このIDを非表示/違反報告)
ちぃちゃん(プロフ) - コメント失礼します。ギルガメッシュが好きでこの小説を読み始めました。続きがものすごく気になります!更新頑張ってください!! (2020年6月12日 17時) (レス) id: 5728e25ca4 (このIDを非表示/違反報告)
ゆめの - コメント失礼します^o^凄く面白いです!更新頑張って下さい!応援しています! (2020年4月21日 19時) (レス) id: a922e9fda4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:またたび | 作成日時:2016年6月19日 6時