Mやけど。【luz】

まさかの目覚め方。 ページ1

「るすおーーーーーーー！起きろやあああああ！！！」



こんな起こし方少女漫画でも見たことない。



どんなのかって？


カンカンカン！！！



フライパン+おたま だけど。



「んっ…………おはよぉ〜〜〜。A。………やっぱおやすみぃ。」


せっかく起こしに来てやったのにこれはないだろう。


布団に巻き付いていっこうに起きる予感がない。



私一応彼女なんだよな………。



「君のおかんじゃないんだよっ！？るすぅぅーーーーー！！！」


おもいっきり布団を引っ張ってるすをベッドから落とす。


ゴンッ


うわーーー鈍い音したーーーー。



他人事っぽい顔で部屋を立ち去ろうとする。



起きなかったらまふくんの家でぐうたらするし。


起きたらちょっと遊びにいきたいなって思ってたけど無理そうだし。



知らん。私は何も知らない。



「待ってぇぇぇぇぇぇぇぇ！」


起きてくれた！？ちょっと嬉しくなって見た私が間違いだった。



布団に埋もれながら地面を這い、手だけをゾンビ映画みたいに伸ばしてきてる。


助けなきゃだめか？


「よいしょっ。おはよ、るす。」


ゾンビの手を引っ張ればすんなり起きた。


目は半目に近いし、Tシャツも肩がずれてる。ださい。



正直、私はだらしない彼に気を引き締めてもらうために、



「朝起きることもできないの？本当にだらしない。嫌いになるよ？」



って言ったけど、








「……………もっとお願いします。」





「…………ん？今なんて？」


「だから、その………もっとこう、怒ってほしいんやって！」


間違いでした。



「んーっと。あれ？るすってMの方？」


「そうやけど？知らんかった？」




A、彼氏の本性知ってしまいました。

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