鬼ごっこ【だい二話】【第一話】 ページ4
よちよち歩きの頃からアンナとかエマに抱っこされて連れて行ってもらったから、小さいなりに鬼ごっこは強いはず。ノーマンにたまに勝てるぐらいかな。
一番高い木、よくボールが引っかかる木、私ぐらいの子でも登れる木。
大きい岩、小石が多い場所、綺麗な石がたくさんあるところ。
全て覚えてる。さて、みんなに問題です。私はどこに居るでしょう？
正解は、レイの隣。いつも鬼ごっこでタッチされた人はここに来るから、紛れ込めるかなって。
「レイ兄。紛れ込めると思う？」「さぁな。それよりここ、来いよ。来たら離してやるから。」と、膝をぽんぽんと叩く。レイ兄と二人きりの時だけ兄呼び。その方がレイ兄が嬉しそうだし、偽りでも兄妹関係を壊したくない。
「ん、じゃあ…」レイ兄の膝の上に乗る。ちなみに、私が居る時だけレイ兄、本読まないんだよね。まぁ全部覚えてるからいいけど。「それ、何ページまで読んだの？」「152ページの5行目まで。」「んーっと…ああ、誓いのキスする場面か。」「Aもこの本読んだのか。まだ早いぞ？」最初は驚かれたが、最近はそうでもなくなってきた。「そうかなぁ？誓いのキスと告白する場面、それぐらいしかそういう要素無かったと思うけど…」「ほんと、お前は全て覚えてるな。話がすぐ通じる。」「えへへーっ、褒められた、嬉しい♪」この反応は本当。本当の兄の時は演技も何もしない。ちなみに、ママと一緒に寝る時も演技しない。撫でられたら嬉しいというし、お話が終わると寂しい、もっと話してと言う。
「……今日、あいつらに現実を見せる。Aは持っていくように助言してくれ。自分達から持っていくようだったらしなくていい。ごめんな。嫌な役だ。でも、これで最後だ。」と、こそっと言われる。「分かった。後、謝らなくていいよ。一番嫌な役はレイ兄でしょ。よく頑張ってくれました。ありがとう。」と、ママに遠くから見られても不思議がられないように笑顔で言う。「…ああ。本当は、妹になんて手伝わせたくなかったんだけどな…しかも、実の妹に…」「いいのいいの。」と遠くから見れば仲いい二人の可愛いお喋りのように会話する。さて、もうそろそろかな…
「あれ！？！？A、もう捕まっちゃったの！？！？」「嘘でしょ！？！？」と叫ばれる。「逆だよ！ここに居たら捕まえたっけ？ってなるかなーって！いい案でしょ！真似しないでね！」と笑顔で言う。「なるほど！」「思いつかなかったなぁ…」と納得している様子。
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ソラ - 終わりですか！？ (2020年10月20日 19時) (
レス) id: 656b92ea12 (このIDを非表示/違反報告)
白桜姫 - 久しぶりの更新！ありがとうございます！続き楽しみにしてます。 (2019年6月14日 2時) (レス) id: 14e676a59f (このIDを非表示/違反報告)
柚子 - 面白いです！続きが気になります！更新頑張って下さい(≧▽≦) (2019年6月10日 22時) (レス) id: 19fe48b95e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：桜木紅葉 | 作成日時：2019年1月25日 19時
