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囚われのノーチェに恋して#13 ページ8

『……ミスラの毎回私を巻き込むスタイル、何?』


ミスラ「いつものお返しです」


ブラッドリー「悪かったな。きれいにけじめをつけたかったんだ。……今ならまだ、間に合うかもしれねえからよ」


ミチル・賢者様「「え……?」」


ブラッドリー「ほら、そろそろ最初の目的地だ。てめえら、気合い入れて行けよ」










──数十分後
─移動中











賢者様「そういえば……ノワとミスラやブラッドリーが殺し合いしてるところ見たことないんですけど……」


『?ああ。私が勝つのが分かっているので』


ミスラ「……この人、狡いことしてくるんでやる気なくなるんです」


ブラッドリー「魔法封じしてくるからな。そいつ」


ミチル「そんなことができるんですか……!?」


『相手よりも魔力が上回っていればの話だけど。だから、オズに対しては出来ない』


賢者様「じゃあ、北の魔法使いの中で一番強いのってノワなんですか?」


『……さあ。そこの二人が本気出したらどうか知りませんよ』


ミスラ「……煽ってます?それ」


ブラッドリー「どちらかと言うと挑発だろ」











まあ、私の魔力ってミスラより強いとか言われてるけど、実際誤差みたいなものだからな







あんまり変わらない













──数十分後











ブラッドリー「《アドノポテンスム》!」


ミスラ「《アルシム》」


『《ルナ・ルーキス》』


賢者様「す、すごいですね。三人とも。あっという間に、あんなに大きな魔物が弱って……」


ミチル「ボクだって……!《スキンティッラ》!っ、外れた……!」


ミチル・賢者様「「…………!」」


ブラッドリー「《アドノポテンスム》!」


賢者様「ブラッドリー!」


ブラッドリー「てめえのそれ、安定しねえな。ちょっと大仰すぎるのかもな」


ミスラ「火力も出ませんしね。ここの前の場所にいた魔物だって、攻撃は当たってるのに倒せなかったですし」


ミチル「…………」


『ミチルの今の魔力に対してそれがデカすぎるせいかもね』












でも、多分ミチルはこれを使いこなせるようになる気がする







フィガロが無駄に過保護なのが気になるしね













ブラッドリー「おいおい。これまで相手にしてきたのは、北でも荒れくれもんばかりだぞ。こいつが一撃で倒せた方が驚くぜ」


ミスラ「……まあ、たしかに前よりかはマシになってるか」

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作者名:紅玲 | 作成日時:2024年2月15日 1時

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