123話 ページ50
『……助かったよ。ありがとう』
フィガロ「んー?助けたつもりはないんだけどな?」
ミチル「賢者様ー!兄様が賢者様もお茶一緒にどうかって」
賢者様「本当ですか?なら、ぜひご一緒に」
ミチル「やった!行きましょう、賢者様!」
仲良いよね、ほんと
フィガロ「ノワも行きたい?」
『ううん。別にお茶はいつでも出来るし。それよりも早くこの医学書読んじゃわないと』
スノウ「無理はしちゃいかんぞ、ノワ」
ホワイト「また、今日のように寝ることになってしまうぞ」
『わかったってば』
フィガロ「ちなみに、どこまで読めた?」
『えーっと……病理学の解析人体病理学まで』
フィガロ「じゃあ、今日は薬理学の後半から、そこまで詳しく勉強していこうか」
『うん』
フィガロ「じゃあ、フィガロ先生は教える準備しないといけないから部屋に戻るね」
『わかった』
……さて、この調子で本当に半年後にある程度の知識ついてるかな
──数週間後
─食堂
ブラッドリー「よう、賢者。今日はネロの機嫌が良かったのか?ごちそうが並んでるぜ!」
ミスラ「あ、いいところに来た。これ、おかわり持ってきてください」
オーエン「僕も。ねえ……。この病気の牛の血みたいな赤黒いソースだけ持ってきて」
ブラッドリー「ソースだけ用意してどうすんだよ」
オーエン「飲むの」
ミスラ「奇遇ですね。俺も肉汁だけ飲んだことありますよ」
ブラッドリー「気色悪い話すんな」
『気持ち悪い話しないで。ご飯が不味くなる。……賢者様も一緒にお食事どうです?』
また例の偵察ね
いい加減にしてほしいんだけど
スノウ「ホワイトちゃん、あーん」
ホワイト「スノウちゃん、あーん」
スノウ・ホワイト「「もぐもぐ、美味しい〜!」」
ミスラ「ん?誰です、あなた」
オーエン「どこかで見たな、その嫌な顔」
ブラッドリー「ははあ。魔法使い嫌いの国王の弟だな?自ら悪党の巣にやってくるとは、いい度胸じゃねえか」
『…………』
何も話すことがない
魔法使い嫌いの人間は、逆に私たち魔法使いも好かないから
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作者名:紅玲 | 作成日時:2024年2月15日 1時