122話 ページ49
『でも、大人の姿にならないと支えられなかったんでしょ』
ホワイト「さすがに背丈が合わんから」
スノウ「小さい頃のノワちゃんなら支えられたけどのう」
賢者様「…………」
『賢者様？お顔が赤いですけど……どうかなさいましたか？』
賢者様「いや……あの、今更なんですけど、ホワイトの大人の姿見慣れてなくて……」
スノウ「お？我の大人の姿は見慣れておると」
賢者様「えっ。わあああ……っ！変身しなくていいですから……！！」
ああ、なるほどね
たしかに、この大人の姿の時のスノウとホワイトは結構容姿がいいからな
慣れてない人が見たら、こういう反応になったりもするのか
フィガロ「ノワ」
『ん？何？』
フィガロ「集中するのはいいことだけど、ちゃんと睡眠はとらないとダメだよ」
『んー、とってるけど』
フィガロ「嘘つかないの。隈、出来てるじゃない」
『……だって、ミスラが早い時間に部屋に来るから、夜に勉強する時間ないんだもん……』
ミスラ「俺がなんです？」
賢者様「わあああっ！？ミスラ！？」
ミスラ「……何をそんなに驚いていらっしゃるんです？」
賢者様「そりゃあ、いきなり出てきたら驚きもしますよ……。はあ……。びっくりしたぁ……」
賢者様、やっぱり慣れてないよね
こういう登場の仕方は
ミスラ「それで、俺がなんです？」
フィガロ「ミスラのおかげでノワが寝不足だって」
ミスラ「はあ。どうしてです？」
スノウ「ノワちゃんの睡眠時間をミスラちゃんが奪っておるから！」
ホワイト「ノワちゃんは今、大事な時期なんだから！」
ミスラ「そうなんですか？」
『……まあ、大まかに言えばそうかも』
ミスラ「……そうですか。……それにしても、どうして急に医学なんか勉強し始めたんですか？」
『フィガロがいなくなった時の代わり……みたいな？』
ミスラ「はあ。でも、この人いなくなること早々なくないですか？」
『…………まあ』
フィガロ「……ほら、ミスラ。今日はミチルたちとお茶するんだろ」
ミスラ「はあ……そうでしたっけ？」
─バタバタ
ミチル「ミスラさん！！」
ルチル「ここにいらっしゃったんですね」
フィガロ「お迎えが来たよ。ほら、行っておいで」
ミスラ「はあ。わかりました」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
