検索窓
今日:15 hit、昨日:65 hit、合計:5,262 hit

120話 ページ47

フィガロ「……ノワ、落ち着いた?」


『……うん』


フィガロ「よし。これから医学について、俺が教えられることは全て教えてあげるよ」


『本当に?』


フィガロ「嘘つかないよ。こんなことで」


『ありがとう。フィガロ先生』


フィガロ「ははっ。ノワからフィガロ先生って言われるなんて新鮮だなあ。じゃあ……ちょっと待ってて」












なんだ、急に本棚探り出したけど








何を探してるんだろう













フィガロ「……お待たせ。はい、これ」


『ちょっ……重っ、分厚っ』


フィガロ「そりゃあ医学について書いてあるものだからね。まずは、基礎医学から学んでいこう。……そういや、ノワは薬理学には精通していたよね」


『まあ、薬屋やってたからね』


フィガロ「でも、知らないこともあるかもしれないから、薬理学ももう一度勉強していこうか」


『わかった』


フィガロ「とりあえず、教えるのは明日からにしよう。今日は、時間がある時にその医学書に目を通しておいて」


『わかった。じゃあ、とりあえず明日からよろしくね。フィガロ先生』


フィガロ「……ねえ、そのフィガロ先生っていうの楽しんでない?」


『楽しんでないよ?じゃあね』


フィガロ「うん、また」












さて、早速部屋に戻って目を通そうかな






出来れば半年ぐらいでフィガロの補助ぐらいはできるようになりたいけど、さすがに無理かな










──数日後
─談話室











『…………』


賢者様「……ノワ?」


『…………』


賢者様「ノワー?……寝てる?」


スノウ「おや、ノワちゃん寝てしもうたか」


フィガロ「最近熱心に勉強してくれてるみたいですからね」


ホワイト「おっと……。……この寄りかかられる感覚、久しぶりじゃな」


賢者様「そういえば、ノワ、医学について勉強し始めたんですよね」


フィガロ「そうそう。フィガロ先生の代わりにいつかなれるようにって」


賢者様「そうなんですね。……すごいですね、ノワは」


スノウ「ノワは昔から努力家じゃったからな。同時に可哀想な子じゃ」


賢者様「え?どういうことですか……?」


スノウ「確か、賢者ちゃんはノワから生い立ちは聞いておったな?」


賢者様「はい。赤ちゃんの時に親に氷の街に捨てられて、それをスノウとホワイトに拾われて、育てられたと」

121話→←119話



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (7 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
15人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅玲 | 作成日時:2024年2月15日 1時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。