118話 ページ45
フィガロ「大丈夫だよ。今日はミスラとノワが、たくさん活躍してくれたからね」
ファウスト「そうか。子供たちの怪我を治してくれてありがとう」
フィガロ「どういたしまして」
ミスラ「はあ……。ルチルとミチルが無事で何よりですよ……」
『……ミチルは私が守るって言ったんだから、当たり前でしょ。もしかして、信頼ない？私』
ミスラ「そんなことありませんよ。信頼してます」
『あ、そう。なら、いいんだけど』
今これで多少は信頼してないとか言われたら、結構普通に腹立ったけどね
これだけ一緒にいるんだから、信頼はしてもらわないと
ミチル「ミスラさん……」
ルチル「ミスラさん。私たちのことを思ってくださって、ありがとうございます」
ミスラ「もう、気が気じゃなくて、今夜一晩中、なんだかこう、胃が痛くて……」
ルチル「そんなに心配してくださったんですか！」
ミスラ「…………。まだちょっと痛いような……」
ミチル「ボクもずっと、お腹痛かったです……。ミスラさんでもそんな風になるんですね。お腹さすってあげます」
ミスラ「はあ……」
ルチル「ミスラさん、ミチル。胃に優しいハーブティーを飲んでゆっくり、休みましょう。本当にお疲れ様でした」
──夜
─ドサッ
『はぁぁ……』
今日は色々ありすぎた
もう頭が回んないし、さっさと寝よう
─ガチャ
ミスラ「お邪魔致します」
『……え、ミスラが普通に入ってきた……』
ミスラ「はあ？俺だって普通に扉から入ることくらいありますけど」
『で、何。もう私寝たいんだけど。疲れたから』
ミスラ「今日も寝に来たんですけど」
『…………』
さすがに今日はミスラも疲れてるか
それに、もう追い返す気力ないし……
『……いいよ。おいで』
ミスラ「…………どういう風の吹き回しです？」
『今日は疲れたから、考えるのを放棄してるだけ。……おやすみ』
ミスラ「はあ、そうですか。……おやすみなさい」
相変わらず抱きしめる力強いんだよな
まあ、いっか
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
