115話 ページ42
ミスラ「《アルシム》」
レノックス「空間の扉……！」
オズ「ミスラ……！」
ミスラ「時間がないので早く！道具をひと揃えください！」
ファウスト「……っ、わかった！」
フィガロ「怪我人は？」
レノックス「まだ到着していません」
ルチル「レノさん！大丈夫ですか！？」
『……いばら……』
夢の森と同じか
ということは、あれは予兆だったのか
ファウスト「アーサー！宝剣カレトヴルッフを！」
アーサー「フィガロ様とノワ様をこちらに頂くなら、そちらの戦力が減るだろう。私も海に行こう！」
オズ「アーサー！？」
アーサー「オズ様に授かった力があるので大丈夫です！フィガロ様、カインを頼みます！ノワ様、リケたちを頼みます！」
フィガロ「アーサー、待って！ああ、顔を見せて。こっちへ。きみもどうか無事で」
アーサー「……っ、はい！フィガロ様も、どうかご無事で！」
ミスラ「抱き合ってる暇はないんですけど！？」
フィガロ「オズがぱっと出来ないことを、手早くやってあげたんだよ！よし、ルチル行こう！ノワはミチルたちを頼んだよ！」
ルチル「はい！」
『言われなくても』
─庭園
……！いた……！
……あれは、シノ、下手したら死ぬぞ
……ん？ミノタウロス、シノとヒースからミチルとリケに標的を変えた？
……さっき、2人が魔法で光らせたからそっちに意識がいったのか
まずいな
ミチル「母様、助けて……！！」
『《ルナ・ルーキス》』
ブラッドリー「《アドノポテンスム》！」
ミチル「ノワさん、ブラッドリーさん！」
リケ「ノワ、ブラッドリー！」
ブラッドリー「悪い悪い！遅くなったな！」
『……え？元々救援する予定だったの？まさか』
ブラッドリー「ああ。くしゃみで飛んじまってよ。連発して、ここまでやってきたぜ。偶然戻れて良かった……」
ええ……嘘でしょ……
そんなタイミング悪くくしゃみって……
私の奇妙な傷も厄介だと思ってたけど、それ以上にブラッドリーの奇妙な傷は厄介だな
ブラッドリー「てめえら、男前な面じゃねえか。よく頑張ったな」
『ここまでよく耐えたね。すごいよ、２人とも』
ミチル・リケ「「……っ、頑張りました！！」」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
