106話 ページ33
絵の中のスノウ・ホワイト「「《ノスコムニア》！」」
おっと？
あれ、降ってきてない？これ
シャイロック、落としたな
絵の中のスノウ「フィガロ！フィガロや！」
絵の中のホワイト「我らを受け止めるのじゃ！」
フィガロ「……っ、面倒臭いなあ。こっちも忙しいんですけど……。《ポッシデオ》よっと！受け止めましたよ！」
ルチル「スノウ様、ホワイト様！ご無事で良かったです！」
『上の方も結構面倒なことになってるっぽいね。あれは……バジリスクか？』
絵の中のスノウ・ホワイト「「はーっ、助かった！」」
カナリア「……ルチルさん……。なんで……。眠くて……。うぅ……」
ルチル「カナリアさん……？しっかりして、カナリアさん！」
……城の中の様子がおかしい
人が動いているような気配がしない
まさか……全員眠った？
紫の瞳の魔女「父様の言いつけ通り、リヴァイアサンの餌にしてあげるわ」
ルチル「リヴァイアサン！？病の沼で見た、あの大きな怪物ですか！？」
フィガロ「そうだ。リヴァイアサンは水辺ならどこでも自由に空間移動が出来る。西の国の海から、病の沼……。そして、中央の城の池まで、ミスラのように行き来できるんだ」
ルチル「そんな……！お城の傍で暴れたら大変です！」
フィガロ「その通りだ。ミスラ、聞いたろ？空間の扉を開いて」
ミスラ「は？今？」
フィガロ「そうだよ。早くアルシムして。あの女がリヴァイアサンを召喚したら、すぐに、海に連れて行くんだ」
ミスラ「簡単に言ってくれますね。《アルシム》」
フィガロ「もっとだ！もっと、大きな扉を！」
……さすがのミスラでもきつくない？
でも、手伝えって言われてないの手伝ったら、ミスラのプライドが許さないだろうしな
見守ろ、手伝えって言われるまでは
紫の瞳の魔女「おまえたちが何をしても無駄だ。《ヴォロ・ハベーレ》」
絵の中のスノウ「来おったぞ！」
絵の中のホワイト「城の池から出現する！」
フィガロ「ミスラ、急いで！もっと大きな空間の扉を！」
ミスラ「……っ、そんなこと言ったって、こんな大きな扉、開けたことないんですけど……！」
絵の中のスノウ「いかん！」
絵の中のホワイト「リヴァイアサンがあらわれる……！」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
