106話 ページ32
おっと……
まずいぞ
スノウ・ホワイト「「…………。急いで、城に向かうのじゃ！」」
シャイロック「そうしましょう」
─ドン……っ
『……は？ミスラが落ちた？』
スノウ「ノワよ、ミスラちゃんを頼む」
ホワイト「ミスラちゃん、大丈夫だとは思うが心配じゃ」
『当たり前』
さすがにミスラがこれで死んだとかなったら、もう……ね
世も末だよ
─バルコニー
紫の瞳の魔女「死ね、ミスラ」
ルチル「…………！《オルトニク・セアトマ……》」
『《ルナ・ルーキス》』
紫の瞳の魔女「……ぐああ……っ……！！」
ルチル「ノワさん……！」
ミチル「ノワ、遅いですよ。どこにいたんですか」
『これでも色々やってきた方なんだけど？』
ルチル「じゃあ、私、カナリアさんを連れて飛びますね！カナリアさん、私にしっかり掴まって！」
ミスラ「ルチル！ひとりで逃げてください！」
カナリア「そうです！私のことは気にしないで……」
ルチル「守ります、絶対に！」
カナリア「…………」
ルチル、イケメンだな
じゃなくて、普通にカナリアを守りながら逃げるのは難しいと思うんだけど
フィガロ「ルチル、カナリア！目をつぶって！」
カナリア「え！？」
ルチル「わかりました！カナリアさんも、こっちへ……！」
フィガロ「《ポッシデオ》」
紫の瞳の魔女「……っ、あああ……！」
ルチル「フィガロ先生！？」
フィガロ「もう目を開けていいよ。ミスラおじさんが、怖い魔女のお姉さんの攻撃を止めてくれたみたいだ」
『…………はぁ……』
また嘘ついて……
なんでここまで自分の力を隠したがるのかね
本当はミスラや私と相応するぐらい強いのに
ルチル「そうなんですか？ミスラさん……」
ミスラ「ん……？そんなことしましたっけ……？」
フィガロ「したした。さすがだったよ」
紫の瞳の魔女「……っ、クソ……。おまえたちに構っている暇はないわ！《ヴォロ・ハベーレ》」
─ゴゴゴゴ……
なんだ、この音は
下からだよな、多分
ルチル「………………！……地震……！？」
フィガロ「……リヴァイアサンの気配？まさか、こんな場所に……！？」
『……どんどん厄介ごとが増えていく』
ミスラ「はあ……。……面倒臭い」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
