103話 ページ29
──朝食後
─談話室
スノウ「ノワちゃーん」
ホワイト「ちょっとお願い聞いてくれるー?」
『何?』
スノウ「これから月蝕の館で昨日の魔女についての手がかりを調べようと思うのじゃが、ノワも来れるか?」
『ああ、まあ別にいいけど』
ホワイト「決まりじゃな。では、1時間後に中庭に集合じゃ」
『分かった』
月蝕の館にねえ……
確か……リヴァイアサン、バジリスクだっけ?
ミネタロウスもいたか
そんな魔獣を使役できる魔女……
私たちが夢の森であった奴も何かを使役してたのかな
──数十分後
ミスラ「あ、探しましたよ」
『何?よく眠れた?』
ミスラ「はい。久しぶりにこんなに眠りましたよ。明日からも一緒に寝てもいいですか?」
『え、やだよ』
ルチル「お二人……一緒に寝られたんですか……!?」
フィガロ「おっと?」
『何もやましいことはないけど?』
ミスラ「はい。奇妙な傷のせいで寝られないので、一度ノワと一緒なら寝れるんじゃないかなと思って」
フィガロ「ふーん?」
めっちゃにやにやしてる
腹立つわ、ほんと
オーエン「……なんか、ノワからミスラの匂いがするの嫌なんだけど」
ミスラ「……ああ。確かに俺の匂いついてますね」
フィガロ「かなり濃くね」
『はあ?……そんなに言うなら、シャワー浴びてくる』
ミスラ「どうせ取れないですよ、多分」
『は?』
ミスラ「服にもついてるんで。俺の匂い」
『……ああ、もう、いいよ。とにかく、今日は一緒に寝ないからね。来たら、追い返すから』
ミスラ「出来るものなら」
『…………』
結界でも張っておこ
ミスラに簡単に破られないレベルのもの
ミスラだけ入れないものにすればいいか
─月蝕の館
ムル「わあーい!月蝕の館だ」
シャイロック「ムル。お行儀良く」
ムル「するー!」
『本当に猫みたいだね、ムルは』
シャイロック「ええ。可愛いでしょう?」
『……やっぱり西の魔法使いの感覚は未だに分からないわ』
スノウ「一度は半壊した月蝕の館ではあるが、見事に再建して良かったのう」
ホワイト「宝具や古物の類は、王宮内の宝物庫に移送されてしまったようじゃがの」
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作者名:紅玲 | 作成日時:2024年2月15日 1時