100話 ページ26
ホワイト「ミスラちゃん、スノウちゃん怪我しとるから……」
スノウ「ご、ごほごほ」
ミスラ「怪我で咳はしないでしょう。仮病は止めてください」
ルチル「ミスラさん、またお出かけですか？お忙しそうですね……」
オーエン「僕は行かないよ。じゃあね」
賢者様「あ、オーエン！」
オーエン「なんだよ」
賢者様「足元、裾に何かついてますよ。痛そうな棘の植物の……」
オーエン「…………」
賢者様も夢の森は行ったことあるし……
元々夢の森にはいばらなんてなかったからな
賢者様「取るから、止まってください。……はい！もう取れました」
オーエン「…………」
ホワイト「こら、オーエンちゃん！ありがとうを言ってから、立ち去るのじゃ」
賢者様「いいですよ、このくらい。スノウ、私の腕につかまって。フィガロに診てもらいましょう」
スノウ「うむ。ごほごほ……」
ミスラ「この布、なんですか？腹に巻いたりするんです？」
ルチル「ち、違いますよ！返してください、ミスラさん！」
ブラッドリー「腹減ったなあ。もう朝飯なくなっちまってっかな？」
『さあ。まあ、もうなさそうだけど』
私も特にすることないしな
適当に部屋で本でも読んでようかな
──夜
─入浴後
『……は？』
ミスラ「あ、遅かったですね」
『いや、遅かったですねじゃなくて、なんでいんの？』
ミスラ「あなたに用事があるからですけど、どうかしました？」
『……はあ……しかも、ベッド勝手に使ってるし……』
ミスラ「ダメでしたか？」
『どうせダメっていっても退かないでしょ。もういいよ』
ったく、こっちはまだ髪も乾かしてないっていうのに
てか、シンプルに不法侵入なんだけど
─ふわっ
『で、何？用件は』
ミスラ「一緒に寝てください」
『は？』
何を言ってるんだ、この人は
一緒に寝てください？わけが分からない
『それは、どういう意図で言ってる？』
ミスラ「普通に」
『普通？どういう普通？それ』
ミスラ「俺の＜大いなる厄災＞の奇妙な傷知ってますよね」
『ああ、寝れないってやつね』
ミスラ「あなたと眠れば、少しは寝れるんじゃないかなと思って」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
