囚われのノーチェに恋して#8 ページ3
ネロ「……ミアの奴、めちゃくちゃ怒ってるな。まあ、こうも縄張りに忍び込まれちゃ当然だけど……」
ブラッドリー「まさか、フィガロと双子の片割れまで来るとはな」
フィガロ「おまえが便りを寄越したんだろ。厄介なことになってないか、一応様子を見にきてやったんだ。ミチルと賢者様も心配してたしね」
ミチル「そうですよ。ブラッドリーさん、大丈夫なんですか？怪我とかしてませんか？」
ブラッドリー「おう、この通りだ。いまのところ傷ひとつねえよ。おわっ！」
賢者様「ブラッドリー！」
おお……これまた派手な……
あんな檻を作る辺り、ブラッドリーに余程執着してるようにしか見えないな
ミア「ブラッドリーを渡す気はない。いますぐ、この城を去れ」
ミスラ「ちょっと、俺もいるんですけど」
ミア「……チレッタの弟子か。吠えるな。貴様はスノウとフィガロの後に相手をしてやる」
『……ミア。あんまり派手なことしない方がいいんじゃない？』
ミア「……貴様か。ノワ」
『城諸共、消されたくなければの話だけど』
ミア「…………」
まあ、私の魔力に比べればミアの魔力は大したことないからな
簡単に潰せるし、消せる
ミチル「……北の魔女なのに、フィガロ先生の名前を知ってる……？フィガロ先生。お知り合いなんですか？」
フィガロ「えーと……。うん、やっぱりそうなるよね。……実は、昔たまたま北の国に行った時に、彼女と出会ったことがあるんだ。その時に……一目惚れされたのをお断りしちゃってさ」
ミア「なっ……！」
ミチル「一目惚れ……！」
ラスティカ「わかります。フィガロ先生は魅力的な方ですからね」
ミスラ「いや、どう見ても趣味が悪いと思いますよ」
『ミスラに同感』
フィガロ「そんなわけで、どうやら嫌われちゃったみたい。でも確かに、そんな相手、向こうは二度と会いたくないよね」
ミア「フィガロ、貴様……。適当なことを……。もう、手加減はせぬ……！」
……まあ、そうなるよね
ミスラに乗っかったけど、実際ミアがフィガロに惚れたことなんてないっていうの知ってるし
ブラッドリー「おい、ミア」
ミア「……っ、なんだ！貴様まで私の邪魔を……」
ブラッドリー「人を勝手に檻にぶち込んだまま、話を続けんじゃねえよ」
ミア「！」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
