囚われのノーチェに恋して#7 ページ2
スノウ「フィガロよ。そなたの心配もわからぬではないが……。我とそなたがいれば、最悪の事態にはならぬじゃろう」
フィガロ「まあ、それはそうなんですけど……」
ラスティカ「フィガロ先生があれだけ警戒されるとは、今回は刺激的な冒険になりそうだ。……賢者様も、心の準備はよろしいですか？」
賢者様「はい。私は、本当は魔法舎で待っていた方がよかったのかもしれませんが……。ブラッドリーのピンチに、いてもたってもいられなくて。来たからには少しでもお役に立てるよう、頑張りますね！」
ラスティカ「ふふ。こんなにも熱烈なお迎えが来たなら、ブラッドリーもさぞ喜ぶことでしょう。きみもそう思わないかい、ネロ？」
ネロ「あ、ああ……。…………」
ネロ、明らかに動揺してるな……
ブラッドリーのことが心の底から心配なんだろうな
以前も色々繋がりがあったらしいし
ムル「いけ〜！」
賢者様「えっ。あれ、ムルが投げたんですか？」
ムル「そうだよ！」
賢者様「ど、どうして！？」
ムル「実験さ」
─ポンッ
……なるほど、まあ結界張ってあるよね
ムル「結界が張ってあるね。しかも、強いやつ！どうする？」
ミスラ「問題ありませんよ。俺がいるんですから。《アルシム》」
ムル「間違いない！俺がコルク越しに見た部屋だ！」
ラスティカ「さすがミスラだね。こんなに強い結界の先に、扉を繋げられるなんて」
スノウ「どうしたのじゃ。今日のそなたは珍しくやる気ではないか」
ミスラ「はあ、まあ……。ブラッドリーのついでに、北の魔女の石を持ち帰るのもいいかなって。ミアの石は、間違いなく上質ですから。ほら、急いでください」
─ミアの城内
ブラッドリー「てめえら……」
賢者様「ブラッドリー！よかった、無事で……って、わあ！？」
ミチル「お、大人の世界です……！」
フィガロ「はいはい。お楽しみのところ、失礼するよ」
スノウ「ほほほ。まだ修羅場には至っておらぬようじゃの」
ミア「……っ、貴様ら……！」
賢者様「っ！」
─ごうっ
ネロ「《アドノディス・オムニス》」
ラスティカ「《アモレスト・ヴィエッセ》賢者様、大丈夫ですか？」
賢者様「は、はい……！二人とも、ありがとうございます」
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
