囚われのノーチェに恋して#6 ページ1
賢者様・ミチル「「えっ！？」」
ミスラ「ミアは気が荒いんですよ。チレッタとも仲が悪かったですし」
ミチル「そ、そんな……」
ネロ「…………」
『まあ……そんな簡単にブラッドリーがやられるとは思わないけどね。今までだって、殺されてないんだから』
ブラッドリーが頭も使って相手してるからだろうけどね
単純な力だけなら、既にやられてるだろうし
フィガロ「……秘密の逢瀬、なんて甘いことは言ってられないか。仕方ない。厄介なことになる前に、ブラッドリーを迎えに行こう」
ミスラ「《アルシム》」
─ミアの城前
賢者様「……っ！ここにブラッドリーがいるんですね……！」
スノウ「うむ。ムルの話を聞く限り、ミアの城に捕らえられておるはずじゃ。急ぎの出立ゆえ、ホワイトを呼べぬのが口惜しいが、戦力的には申し分ないじゃろ」
フィガロ「……ミチル。これから行くのは怖い北の魔女の城だけど、本当にいいんだね？危険もいっぱいだし、何が起こるかわからないよ」
ミチル「構いません！もちろん怖くないといったら嘘になりますけど、それよりブラッドリーさんの方が心配です。それに、安全なところにいてばかりじゃ、いつまでたっても強くなれないでしょう？力不足なのはわかってますけど、ブラッドリーさんを助けるために、ボクなりに何かしたいんです！」
フィガロ「……わかった。でも、絶対に無理はしないで。先生の言うことをちゃんと聞いて──」
ミスラ「大丈夫ですよ。俺がいますから」
ミチル「ミスラさん……！」
フィガロ「…………」
ミスラ「ミチルはもっと強くなれます。この人が強くなれば、俺にとっても好都合ですし。けど、くれぐれもうっかり死なないでください」
ミチル「はい……！ボク、頑張ります！」
フィガロ「……わかった。それなら、ミスラに任せるよ」
ミチル「……フィガロ先生……」
まあ、ミスラは何かチレッタと約束してるっぽいしな
ルチルとミチルのことで
毎回、死なないでくださいって言ってる辺り、二人を守るとかそんな感じの約束をしたんだろうな
なんで約束なんかするんだろうね、ほんと
約束を破ってしまった場合には魔力が全て失われて、二度と魔法が使えなくなるのに
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作者名：紅玲
| 作成日時：2024年2月15日 1時
