22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】 (ページ49)

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囚われのノーチェに恋して#4 ページ49

……いつまで真実を言わないつもりなんだ？

そのうちミチルが大きくなった時にバレると思うんだけどな……

スノウ「なにせ、そのミスラちゃんとオーエンちゃんは、やんちゃさんじゃし、ノワちゃんも急に突拍子もないことし出すからのう。こやつら、誰かがいないとわかれば、すぐにずるいと言って消え去るじゃろうし……。

揃ったところで、魔物そっちのけで瞬く間に喧嘩を始めかねん。そうなれば、被害は氷の街まで及ぶじゃろう。
そういう時に、そなたの先生は立ち回りが上手なのじゃ。ぶっちゃけ、我らは楽をしたい！」

フィガロ「……というわけで、なんだか頼られちゃってさ。フィガロ先生も困ってたんだ」

ミスラ「俄然、行く気がなくなりましたね」

フィガロ「そもそも、うちの妹ちゃんがちゃんとしてくれればいい話なんだけどね？」

『何、人がちゃんとしてないみたいな。これでもまともな方なんだけど？』

スノウ「こらこら。喧嘩し出しそうな雰囲気を出すでない」

ミチル「な、なるほど……？つまり、双子先生のサポート的な？」

スノウ「そうそう！いつもはそういうところ、ブラッドリーちゃんが上手くやってくれるんだけどね。まったく。こんなに長い間、どこへ行ってしまったのか。オズが帰ってきたら探してもらうかのう」

─コツン、コツン

……次はなんだ？

今の窓だよね

ラスティカ「……おや？誰かがガラスをノックしたようだ」

ミチル「窓に何か当たったのかな……？……ちょっと見てきますね。……これは……」

賢者様「いったいどこから……。誰かのいたずらでしょうか？」

ミスラ「ブラッドリーですよ」

ミチル・賢者様「「え？」」

ミスラ「そのコルク、ブラッドリーの気配がします。あの人が魔法で飛ばしてきたんじゃないですか？」

『……そうだね。にしても、このタイミングで飛ばしてくるとはねえ……』

フィガロ「香りからしてワインの栓のようだね。ネロ。きみならこの意味がわかる？」

ネロ「……っ。なんで俺……」

フィガロ「きみは料理人だからさ。玄人にしか伝わらない、秘密のメッセージがあるんじゃないかと思って」

ネロ「……ああ、そういう……。いや、別に普通のコルクにしか見えねえけど……。これ、ムルに見せてみるのはどうだ？」