検索窓
今日:18 hit、昨日:34 hit、合計:8,113 hit

囚われのノーチェに恋して#2 ページ47

ネロ「……心配しちまう気持ちはわかるし、その気持ちを無理やり消そうなんてことはしなくていいけどさ。たまにはあったかい飲み物でも飲んで肩の力を抜かねえと、あんたの方が擦り減っちまう」


ミチル「そうですよ……。賢者様は、とってもお優しいですから。それに、ブラッドリーさんなら、今までどんな場所に飛ばされた時も元気だったんです。今回もきっと、無事に帰ってきてくれますよ!」


賢者様「ネロ……ミチル……。そうですよね。ブラッドリーのことですし、きっと大丈夫ですよね!」


ラスティカ「賢者様。その気晴らし、どうぞ僕の隣でされませんか?お優しい賢者様。帰らぬ仲間を思い、その胸にどれだけの痛みと不安を抱えていることでしょう。そんなあなたのお心が、少しでも晴れますように。《アモレスト・ヴィエッセ》」










……ん?これは……ベネデッタの実……?




いや、チョコ……か?












賢者様「わあ……!すごいおしゃれなチョコですね!」


ミチル「本当に!まるで、宝箱に入ってる宝石みたい。ずっと飾って見ていたいくらいです」


ネロ「おいおい、これってまさか……。ベネデッタの実か?」


ラスティカ「さすがネロ。『勝利の木の実』について知っているんだね。でも、残念ながら、これは本物ではなくて、見た目を模したチョコレートなんだ。期待に応えられなくて、ごめんね」


ネロ「いや、俺もつい前のめりになっちまって悪かったよ。まさかこんなとこに、ベネデッタの実があるわけないのにな」


ミチル「……あの、ベネデッタの実ってそんなに珍しいものなんですか?ボク、初めて聞きました。ラスティカさんが言ってた『勝利の木の実』って響きも、なんだか格好いいです……!もしかして、その実を食べると強くなったりするんですか?」


ネロ「はは。そんな大層な効果はねえよ。あくまでただの木の実だ」


ラスティカ「『勝利の木の実』という呼び方は、ベネデッタの樹を守る番人からついたものなんだよ」












番人……ああ、あいつか







巨大蛇













賢者様「え?自然に生えてる木に番人がついてるんですか?」


ネロ「ああ。確か、ベネデッタの樹液が大好物なんだったかな。厄介な魔物が、木の周りを縄張りにしてるんだと。だから、もしベネデッタの実を見つけても、そいつが襲いかかってくるから、収穫どころじゃない」

囚われのノーチェに恋して#3→←番外編・囚われのノーチェに恋して#1



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (12 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
46人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月21日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (12月29日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続編おめでとうございます!続きを早く見たいです! (12月27日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:紅玲 | 作成日時:2023年12月24日 21時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。