囚われのノーチェに恋して#2 ページ47
ネロ「……心配しちまう気持ちはわかるし、その気持ちを無理やり消そうなんてことはしなくていいけどさ。たまにはあったかい飲み物でも飲んで肩の力を抜かねえと、あんたの方が擦り減っちまう」
ミチル「そうですよ……。賢者様は、とってもお優しいですから。それに、ブラッドリーさんなら、今までどんな場所に飛ばされた時も元気だったんです。今回もきっと、無事に帰ってきてくれますよ!」
賢者様「ネロ……ミチル……。そうですよね。ブラッドリーのことですし、きっと大丈夫ですよね!」
ラスティカ「賢者様。その気晴らし、どうぞ僕の隣でされませんか?お優しい賢者様。帰らぬ仲間を思い、その胸にどれだけの痛みと不安を抱えていることでしょう。そんなあなたのお心が、少しでも晴れますように。《アモレスト・ヴィエッセ》」
……ん?これは……ベネデッタの実……?
いや、チョコ……か?
賢者様「わあ……!すごいおしゃれなチョコですね!」
ミチル「本当に!まるで、宝箱に入ってる宝石みたい。ずっと飾って見ていたいくらいです」
ネロ「おいおい、これってまさか……。ベネデッタの実か?」
ラスティカ「さすがネロ。『勝利の木の実』について知っているんだね。でも、残念ながら、これは本物ではなくて、見た目を模したチョコレートなんだ。期待に応えられなくて、ごめんね」
ネロ「いや、俺もつい前のめりになっちまって悪かったよ。まさかこんなとこに、ベネデッタの実があるわけないのにな」
ミチル「……あの、ベネデッタの実ってそんなに珍しいものなんですか?ボク、初めて聞きました。ラスティカさんが言ってた『勝利の木の実』って響きも、なんだか格好いいです……!もしかして、その実を食べると強くなったりするんですか?」
ネロ「はは。そんな大層な効果はねえよ。あくまでただの木の実だ」
ラスティカ「『勝利の木の実』という呼び方は、ベネデッタの樹を守る番人からついたものなんだよ」
番人……ああ、あいつか
巨大蛇
賢者様「え?自然に生えてる木に番人がついてるんですか?」
ネロ「ああ。確か、ベネデッタの樹液が大好物なんだったかな。厄介な魔物が、木の周りを縄張りにしてるんだと。だから、もしベネデッタの実を見つけても、そいつが襲いかかってくるから、収穫どころじゃない」
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佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月23日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月22日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続きを早く見たいです! (1月21日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - すごく良かったです!更新頑張ってぐださい!楽しみに待ってます! (12月29日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
佐倉紗南 - 続編おめでとうございます!続きを早く見たいです! (12月27日 0時) (レス) id: 15080ca098 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:紅玲 | 作成日時:2023年12月24日 21時