22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】 (ページ42)

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91話ページ42

フィガロ「なんだ。それなら、俺も呼んでくれたら良かったのに」

ミチル「ダメですよ！フィガロ先生！お酒は控えるって言いましたよね！？」

フィガロ「はは、そうだったね。ごめんごめん」

『……尻に敷かれてるフィガロ程面白いものはないね』

フィガロ「ノワー？」

『はあー、怖い怖い』

実際めっちゃ面白いけどね

北の国にいた頃のフィガロでは絶対に見られなかった光景だし

フィガロ「いつからお兄ちゃんに冷たくなったのかなー？ノワ」

『フィガロがそんなふざけたこと言うようになってからかな』

フィガロ「酷いなあ」

賢者様「……おふたりって、仲良いんですね」

『……賢者様、何をそう見たら……』

フィガロ「そうだよー？俺たち、仲良いんだ」

『…………ネロ、ごちそうさま』

ネロ「ああ。お粗末さま。皿、置いといてくれ」

『うん。ありがとう』

賢者様「あ！ちょっと待ってください！」

『はい。どうしました？』

賢者様「今日午後から北の国の魔法使いの皆さんで任務があるので、魔法舎のタワーに集まってください」

『わかりました』

任務か……

一体何があったんだろうな

──午後
─魔法舎のタワー

スノウ「揃ったの、全員」

ホワイト「賢者。任務の内容について教えてくれるか」

賢者様「はい。今日の任務地は雪華の森です」

『……雪華の森ですか』

ミスラ「雪華の森ってあれですか。結晶と雪の華がたくさんある……」

オーエン「少し夢の森みたいな場所、だったよね？ノワ」

『うん。それで、どんな任務ですか？賢者様』

賢者様「モルスっていうのがいるらしいです」

ミスラ「モルス？聞いたことないですね」

オーエン「ノワ、聞いたことないの？」

『ないね。モルスは』

モルスか……

ミスラ同様聞いたことないな

賢者様「どうやら夕方頃から深夜にかけて不思議な歌声が聞こえるらしいんです。特徴としては賛美歌のような、少し悲しく聞こえるものらしいです」

『その後は聞いた人たちどうなっているんですか？』

賢者様「それを聞いた1時間後ぴったりに、姿を消すらしいです。そして、消えた人たちの中で戻ってきた人はいないらしいです」