22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】

87話 ページ38

スノウ「みな、楽しそうじゃ」


ホワイト「良かったのう、良かったのう」


ミスラ「正装なんて初めて着ましたよ」


オーエン「僕も。お揃いって変で面白い」


『そう？そんなに面白いものでもないと思うけど』


ブラッドリー「ふん。まあ、悪い気分じゃねえな」











それにしても……本当に人間、多いなあ







あんなに嫌悪抱いてたのに、私たちが救った途端これか








……本当に面白いな。人間って














ムル「《エアニュー・ランブル》！」


中央の国の人「わああああ……っ」


シャイロック「ムルは花火が好きですね」


ムル「好きー！」


ラスティカ「クロエの衣装、全員で着られて良かったね」


クロエ「うん！まさか北の魔法使いまで、着てくれるとは思わなかったよ！」


シノ「悪くない。この城を乗っ取った気分だ」


ヒースクリフ「おまえ、物騒なこと言うなよ……」


ネロ「やれやれ。こんなに目立っちまって……。東の店をたたんで来なきゃな」


ファウスト「魔法舎に出店すればいい。たまに食事に行ってやろう」


ミチル「兄様！みんな、笑って、ボクたちに手を振ってくれていますね！」


ルチル「うん。みんなの笑顔を見てると嬉しいね」


レノックス「ああ。本当だな」


フィガロ「よく頑張ったよ。俺たちも、お城や都の人たちも。賢者様。きみもね」











──翌日・夜
─ノワの部屋







─コンコン












『ん？はーい』


賢者様「晶です。今お時間よろしいですか？」


『賢者様？どうぞ』










─ガチャ










賢者様「夜分遅くにすみません」


『いえ。どうせ起きているので大丈夫ですが……。どうされました？』


賢者様「今、魔法舎のみなさんについて色々知ろうと思っていて、一人一人にお訪ねしているんです」


『ああ。なるほど。どうぞ、そこにおかけになっててください。紅茶をいれてきますので』


賢者様「はい。ありがとうございます」










賢者の書に書くんだろうな、多分








前の賢者様も似たようなことで訪ねてきたことあったしな








紅茶は……これでいいか










『──お待たせいたしました』


賢者様「いえ。ありがとうございます。……んっ、美味しい……っ！」


『お口にあったようで何よりです』


賢者様「ノワは紅茶をいれるのが上手いんですね」


『そうですかね？まあ、確かにあの双子先生にも褒められたことありますけど』

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