22人目の賢者の魔法使い2【魔法使いの約束】 (ページ27)

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76話ページ27

──数日後

カイン「王都のアーサー様から連絡がないが、どの様なご様子だろうか……。こっそり、見てきた方がいいか？」

シャイロック「おやめになったらどうです？一応、魔法舎で謹慎を命じられているような状況なのですから」

カイン「だが、月蝕の館の儀式の犯人を見つけ出さないと……」

シャイロック「もちろんです。ほとぼりが冷めるまでは、魔法舎で出来る範囲の調査をしましょう」

カイン「魔法舎で出来る範囲の調査……？わ……っ、なんだこの分厚い本！こんな大量に！」

シャイロック「トビカゲリについて調べてください」

カイン「…………。俺、机でやるような仕事苦手でさ……」

シャイロック「知っていますよ。やんちゃ坊主さん」

トビカゲリかあ……

どこかで聞いたことあるような気がするけど、覚えてないな……

スノウ「トビカゲリ、トビカゲリ……」

ホワイト「なんじゃったかのう……」

クロエ「頑張って、思い出して！ムルが二人なら知ってるはずだって、言ってたみたいだよ！ね、ムル！」

ムル「そうみたい！」

スノウ「うーん……。甘いものを食べたら思い出せる気が……」

ホワイト「肩を揉んでもらえたら、思い出せるような気がするのう……」

『スノウは甘いもの食べたいだけで、ホワイトは肩揉んでもらいたいだけでしょ』

クロエ「昨日もそう言ってたじゃんかー。もー、同じことばっか言ってー」

ムル「じじいだから！」

スノウ「じじいじゃないもん！」

ホワイト「じじいじゃないもんね！」